迷子の日記。行ったり来たり。

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雨の中の面談

2019年8月28日。今日は、夕方から面談。昨日から降り続いた雨は、やっと小降りになったけれど傘なしで歩くには雨粒が少し大きい。

 

指定された17時30分に遅れないよう、17時10分前に家を出る。ちょうど会社帰りの人たちで駅前は混雑していた。

 

傘を差している人、差していない人。自転車に乗っている人。横に並んで楽し気にずっと笑いながら歩いている4人グループ。

 

人波はゆるゆると進んで、追い越したいけれど傘が邪魔で向かってくる人たちを避けながら前に出るのは難しい。

 

会社に着くころには、湿気で髪はバサバサで、全身がじんわりと汗ばんで、すっかり疲れ果てた様子になってしまった。鏡に映る自分の姿を見てげんなりする。

 

キャリアコンサルタント

もう15年以上も前の話だ。求職者向けの教育訓練給付金制度で、パソコンなどの技術取得支援だけでなく、履歴書の書き方や面接の受け方まで企業で支援する事業が盛んであった時期がある。

 

専門学校やOA教室などがこぞって入札に参加していたと思う。その頃、私はキャリアコンサルタントの資格を取得した。

 

3か月の訓練コースで、WordやExcelだけでなく、FireWorksDreamWeaverなどのWeb関連のソフトの使い方の授業をし、履歴書に一つでも多く書けるよう資格取得をサポートする。それと共に、面接対策等の授業も行った。

 

この制度の当時の特徴は、受講中は失業給付の対象になるということ。失業給付期間が終了しても、受講期間中は確か給付金が受給できていたのではないかと思う。

 

そのため、純粋に再就職のためがんばる人たちだけでなく、給付金のために授業を受けている人も多く、そのことが、制度見直しのきっかけの1つとなり、教育訓練は一気に収束してしまった。

 

制度として完全になくなってしまったのではないと思うが、とにかく、企業側は助成金が得られない、ということで多くが撤退していった。

 

私が当時勤務していた会社の判断も早く、せっかく取得したキャリアコンサルタントの資格は、そのまま眠らせてしまうことになった。

 

現在、また、「ハロートレーニング」といった名称で積極的に教育訓練が行われているようだ。

 

資格の復活

前職を辞めようと決心した時に、最初に行ったのが再就職活動。いくつかの就・転職支援サイトやアプリに自分の情報を登録した。

 

その時に気づいたのが「キャリアコンサルタント」資格を条件にした求人が増えているということ。

 

キャリアコンサルタント有資格者を探している、中小企業コンサルをメイン事業としたベンチャー企業を見つけ、興味深い会社だと思い問い合わせてみた。

 

当時は、私の資格は休眠状態のまま。キャリアコンサルタントは、2016年から登録制の「名称独占資格」の国家資格になっている。厚生労働省に登録料を納めて登録手続きを行わなければ資格を名乗ることができない。

 

キャリアコンサルタントとして仕事をするつもりがなかったため、私は登録をしていなかった。応募資格があるかどうかの問い合わせをしたのだが、すごい勢いで面接まで話が進んでしまった。

 

結局、面接では、資格登録をしていないことを理由に不採用になってしまったが、一緒に働く予定と紹介された男性が非常に個性的だったので、かえってほっとしている。

 

時間を見計らって予定の5分前に訪問したのだが、受付に現れた彼は、「5分も早い」と時計を指しながら舌打ちし、「どうして資格を登録していないのに応募してきたのか」と応募書類を投げ、「話にならない」と机を叩いて行ってしまった。

 

面接途中から来られた代表の方が、すまなそうに「経歴は十分だから惜しいなあ」と言ってくださったが、私もかえってすっきりした。これが圧迫面接かぁ、と他人事のような感覚だった。

 

それから、キャリアコンサルタントの資格は使えるかもしれないと思い、厚生労働省のサイトから手続きを行い資格を復活させた。

 

セミナー講師

在職中は、新たにどこかに雇用されることばかり考えていた。厚労省のキャリアコンサルタント専用サイトにも、随分迷ったが、個人情報を公開して専任のキャリコンとして常時雇用してくれるところを探した。

 

とはいえ、セミナーが専門で、対面式のコンサルの経験はほとんどないことは明記した。請負契約が中心の中で専任での雇用を希望し、実績もほとんどないため、当然、在職中には、全くどこからも連絡はなかった。

 

私が前職を辞めたのは、何年も続いたパワハラとセクハラに耐えるのが限界になったからだ。会社に現状を訴え、パワハラは認められたにもかかわらず、私の退職理由は自己都合退職だった。

 

色々なことが重なり、人に雇われて働くことに嫌気がさしてしまい、退職後、厚労省のキャリコン専用サイトの情報をセミナーの随時請負に変更した。

 

暫くして連絡をくれたのが、今回の企業だ。

 

面談は本当に顔合わせのみ

事前にいただいた電話とメールの通り、面談は、顔合わせのためのみの時間であった。何か契約書のような書類を取り交わすこともない。

 

会社は、東京と名古屋を拠点として、企業研修の請負だけでなく人材派遣業なども行っている人材プロデュース企業。

 

研修の企画は、大体1年くらい前から始めることが多く、現在抱えている案件はないが、来年度の社員研修等受注した場合には講師依頼したいという話だった。

 

手応えも実感もない面談だったけれど、こういうことを積み重ねていかなければならないのだなぁ、と思う。

 

帰り道、しょぼしょぼと雨は降り続いていたが、街路樹にはたくさんの鳥がとまっているらしく、すごい鳴き声だった。ところどころで、蜩やツクツクボウシの鳴き声も聞こえた。雨は降っているのに鳴くんだ。羽が濡れて重くないのだろうか。

 

家を出る前にちゃんとトーストを1枚食べていたにもかかわらず、猛烈にお腹が空いて、途中のスーパーでメンチカツを買って帰った。

 

一番少ないのが2つ入りだったので、2つ入りを買って帰ったら、消費期限が今日中だったので2つとも食べた。

 

ご飯が食べられるのはいいこと。雨の中の鳥や蝉の鳴き声も風情が感じられた。大丈夫。私はまだ頑張れます。