迷子の日記。行ったり来たり。

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アルバイトを辞める決断は小さな一歩

 

「辞める」という言葉につきまとう後ろめたさ

なぜでしょう。どんなに正当な理由があったとしても、自ら「辞める」と口にするときには、何となく後ろめたい感じがします。

 

少なくとも「辞める」と決断したということは、その場所にいる価値がない、と見限ったということで、これが物であれば、断捨離です。

 

それなのに、「仕事(職場)」を断捨離することには後ろめたさがつきまといます。

 

「続ける」「耐える」を美徳とするのは単なる刷り込み。今ではレガシー。

私がアルバイトを辞める決意をしたのは、「ここでする我慢や努力は水泡に帰すだけ」だと感じたからです。


現在、私だけアルバイトという身分で席(机)がありません。にも拘わらず、業務は社員と同じ。いや、それ以上です。

 

席は補充されることもなく、私は、出勤のたび空いた席を探して、文房具一式を持ってうろうろします。

 

人が来れば、窓口に立つのはまず私。電話が鳴ると、受話器を取るのもまず私。

 

今日、ちょっと実験してみました。電話が鳴ってワンコール手を出さないでいると、一斉に皆、私の方を振り向きました(^-^;

 

受話器を置いたと同時くらいに窓口にコンサートチケットを買いにお客様がいらっしゃると、メモを取っている私を見ます。

 

皆、遅番を嫌がります。「節電」のため電気の消えた暗く広いホールを懐中電灯を持って見回る。私は1か月15日勤務の契約ですが、1/3の5日が遅番。

 

業務に関わる責任は、社員や契約社員と変わりません。ただ、出勤日数が15日というだけです。最低賃金程度の待遇で、続ける意味が見いだせない。

 

大ホールを見回って、ゴミ箱の中身を確認し、ペットボトルや空き缶を集める。分別の状態を確認し、きちんと分別し直して、ごみ袋の数を記録する。

 

仕事の内容を否定する気はありません。ただ、業務経験を重ねても、そこから何が見いだせるのか分からないのです。分かるのは、皆がやりたがらない業務が割り当てられている、ということだけです。

 

面接の時にきちんと説明してほしかった。意義の見いだせない努力は辞めよう、そう見切りをつけました。

 

自分を大切にするということと自分を甘やかすということ

キャリアと言うほど大したものではありませんが、積み重ねてきたことは多少あります。インターネットで仕事を探すと、すぐに面接の案内が来ました。

 

私の休みの日に合わせて、面接の日程調整もしてくださり、何社か面接にでかけました。

 

どこも異口同音におっしゃいます。

  • 現在、フリーの状態でなければ雇えない。(すぐに働ける人が必要)
  • アルバイトや派遣でなく、きちんと仕事を探したほうがいい。

アルバイト求人以外で、人を探している部署を紹介してくださった企業もありました。まだ、私にも可能性があるのではないか、という気がしてきました。

 

私の後ろめたさは一緒に働いている人への変な思い込み

大した人間関係があるわけではないのに、いまの職場にいる人たちを残していくような、妙な感覚に捕らわれます。冷静に考えると、不遜なことです。

 

私にきつく当たる副所長は、すごくストレスが溜まっているのではないだろうか、とか。

 

こっそり私を呼び出して「絶対に辞めないでね」と言った、採用日が同じ契約社員の彼女はこれからどうなるのだろうか、とか。

 

私が気にすることではないし、そもそも私の勝手な思い込みです。今までずっと、同じような感情でタイミングを逃してきたのに、学習できていない。

 

自分の未来への責任は自分が背負うもの

自分の未来に責任を負うことができるのは自分だけです。「自己責任」の言葉を背負う覚悟さえすれば、今だけを見て、「逃げ出す」とか「放り出す」とかしてもいい。

 

自分を甘やかせるのも自分だけだ、と思うことにしました。

消耗するだけで何も生み出さない時間は早めに止めた方がいい

後ろめたいと感じているのは、なんだかんだ言っても「やっていることは、所詮、嫌なことから逃げ出しているだけだ」と思っているからです。

 

弱い私は、「辞めなきゃよかった」と後悔する自分を先回りして「後ろめたい」と言う感情で牽制しているのです。 

 

「後悔はしない」と今は思っています。決断は早ければ早い方がいい。私は、前に進みたいから。

 

逃げ出した先に見えてくるものがあればきっと大丈夫

先が見えないのなら、今だけを見て「現状から逃げ出す」自分を許してあげよう。自分を目いっぱい甘やかしたら、きっと自力で立ち上がる。

 

明日は、シフトがない日で、明後日は大きなコンサートがあります。所長も副所長も今日まで不在なので、取り急ぎメールで辞意を伝えました。

 

イベント部の人事担当者にも連絡し、「辞めると決意するまでの経緯」を部長に伝わるように書面にするよう言われ、一気に書き上げました。

 

私の生活、私の人生は、責任をもって私が守ります。あらためて決意したら、アルバイトを辞めることなんて大したことじゃないな、と思ってしまいました。

 

最終退館者は、今日はアルバイト二人です。もう一人は、PA*1さん。

 

帰り道、辞めることを話すと「おっ、早いねぇ!」と言われましたが、「まあ、気持ちも状況も分かるよ。僕も同じだから」と言ってくださいました。

 

興味深いお仕事をなさっている方も当然あるのですが、私がいる「運営事務局」は、残念ながら違うのです。

 

 

*1:コンサートなどで音量調節などをする仕事、人。