アイロンがけのすすめ
行き詰ってしまったときに何もしないでいると悶々として深みにはまり込んでしまいがちです。
そんなときは、家事をするのがおすすめです。家事は、当たり前に明日が来ると信じているからこそできるものです。
食事の支度も、片付けも、部屋の掃除も洗濯も。全部、明日のためにしている。明日が来ないのなら、一時的に空腹を満たせるものを探せばいいし、掃除も洗濯も必要ない。だからこそ、落ち込んだときは家事をする。
特にアイロンがけは、単調な作業ながら始めると驚くくらい集中できます。アイロンなんて面倒なだけだと思っている方にも試していただきたい。
アイロン台やアイロンをスタンバイするまではあれだけ億劫だったのに、アイロンがけを始めた途端に無心になっている。
ピンと伸びたシャツやハンカチ。まだアイロンの温かさの残る衣類をハンガーにかけたり、ハンカチを丁寧に畳んだりするとき、自然とそれを使うときのことを考えている。
今は洗いざらしの服しか着ない方も多いと思いますが、気分がすっきりしないとき気分転換にアイロンがけを試してみてはいかがでしょうか。
おすすめのアイロン
私が現在使っているのは、パナソニックのコードレスアイロンです。前後が同じ形をしているので、シャツやブラウスなどの細かいパーツを伸ばすのにとても良いです。
ただ、スタンドタイプでないため、立てておくことができません。生地を裏返したり、方向を替えたりするときに、アイロン台の隅っこにちょっと立てておくことができないのは不便かも。
慣れれば何ということはないのですけれど。
スチームアイロンには、抗菌効果や防虫効果もあるそうです。
アイロン台不要のスチームアイロンも気になります。
おすすめのアイロン台
私が使っているのはスタンド式です。これだと立った姿勢でも、椅子に腰かけた姿勢でも、床に座った姿勢でもアイロンがけができます。
少し低めに調節して、ベッドに腰かけてアイロンをかけるのが近頃の私のスタイルです。いろいろなパターンに調節できるのでスタンド式はおすすめです。
平型のアイロン台は、テーブルに乗せて使えるので場所を選びません。収納もスタンド型よりコンパクトで使い勝手がよさそうです。
たまには下着やハンカチにもアイロンを
最近はクリーニング不要の洋服が多く、スーツでも自宅で手洗いできるものが増えています。素材も形状記憶やしわになりにくいものが使われていて、アイロンがなくても日常生活に支障がなくなりつつあります。
アイロンがけは、思ったよりずっと集中する作業です。明日会う人や、仕事のことなど考えながら、丁寧に準備をする。不安や不機嫌など少しの不調なら、アイロンをかけている間に案外簡単に消えてしまったりします。
前日にきちんと準備した洋服を着ると、しゃきっと背筋も伸びます。着るものだけでなく、たまにはシルクや木綿のハンカチにアイロンをかけてみる。
アイロンの効いたハンカチは、使うとき少しだけ、いつもより所作が優雅になるものです。たとえば、いつものタオルハンカチなら拭っていたはずの汗をそっと押さえたり。
気の重い外出などは、前日にその日着るシャツにわざわざアイロンをかける。アイロンをかけているうち、不思議と腹が括れてくる。私は結構、この方法で乗り切りました。
頭で考えるほど面倒ではないアイロンがけ。思わぬ副次的効果も期待できるかもしれません。
人目に触れるものではありませんが、下着やパジャマなどにアイロンをかけるのも気持ちいいですよ。