迷子の日記。行ったり来たり。

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同窓会の思い出はギクシャクした再会と羨望と少しの悪意と

初回投稿日:2019/11/12/210507

 

 

行かなかった同窓会

少し前になりますが、短大の同窓会がありました。半年くらい前に事務局から案内状が届き、友人からLINEで誘われていた会です。

 

私は最初から同窓会後の茶話会も含め出席するつもりはなかったので、すっかり忘れていました。

 

同窓会の夜、グループLINEが届きます。LINEの参加人数が倍くらいに増えて。とても華やかな会だったようです。

 

写真には、シャネルのブローチやフェラガモの靴など、参加した人たちの余裕のある暮らしぶりが分かりやすく写っていました。

 

卒業して随分会っていない人も多いので、すぐには名前の浮かばない人も何人かいます。その中でも、一際目立っていたのが、写真の一番前に写っている人。

 

LINEの反応は容赦ない。「一番前の人は誰?」

 

すぐに本人が反応します。彼女は少し前に流行った言い方をすれば「美魔女」。とても綺麗で可愛らしい。

 

「えっ!?別人」誰かがコメントする。乗っかるように「顔変わった?」などというコメントも。

 

けれど当の本人はいたって冷静で、そんなコメント群も楽しむかのようです。「娘が数年前にミスユニバースの最終選考に残りました!」

 

驚きと称賛の嵐の中、当時のお嬢さんの写真が送られる。ひとしきり華やかな写真が公開された後「今は医者を目指して勉強中です」と医大のお友達と白衣で写っている写真が。

 

コメントは急激に減りました。最後までやり取りしていたのは、ご主人が医師と歯科医師の方だけだったと思います。

 

同級生

皆がまだ独身の頃、学生時代にはそんなに交流のなかった同級生で、偶然、同じ職場になったことで連絡をもらった人がいます。

 

私は、今回の同窓会の連絡をくれた友人を中心とした数名と在学中から仲良しで、定期的に旅行や食事に行っていました。

 

その仲間に加えてほしいと彼女が言うので、喜んでイベント事に誘いました。そのうち、お稽古事も同じ教室に通いたいと言うので紹介します。

 

暫くすると、突然彼女が、私を無視しはじめます。理由が分からない。結婚式には呼ばれましたが、結婚式でも無視されます。

 

初めてのお子さんの誕生のお祝いをした頃から、年賀状の返事もなく、連絡が途絶えてそのまま疎遠になりました。

 

ギクシャクした再会 

数年前から、家庭を持っている人たちの生活が落ち着いてきたのでしょう。内輪でプチ同窓会をしようという話がでるようになりました。

 

プチ同窓会、最初の年。連絡をもらった私は、本当に内内の会だと思って、うきうきとでかけました。が、そこには彼女が来ていました。久しぶりの再会にも関わらず、やっぱり彼女は、私の事だけ無視します。

 

20年以上経っているのに、嫌なことがどんどん思い出されてくる。嫌なことしか思い出せない。

 

電車の時間を理由に何人かが抜けた時、私も立ち上がると、彼女が走って追いかけてきます。

 

信号待ちで横に並んだので「久しぶりね」と話しかけてみました。けれど、やっぱり返事をしない。理由を聞こうかと思ったときに、もう一人追いついて来ました。

 

彼女は「久しぶり!」とその彼女に話しかけます。何とか会話に加わろうとしましたが、彼女は私を無視し続けました。意味が分からない。だったら、なぜ私を追いかけてきたの。

 

それ以降、私は短大の集まりには参加していません。何人かは、どうして?と連絡をくれますが、理由を言うわけにもいかない。

 

ただ、居酒屋でもレストランでも、場違いに大きな笑い声ではしゃぐのは苦手です。彼女の声は大きい。名前は出さず、がちゃがちゃした状況に馴染めない、とだけ答えました。

 

いつもグループLINEでも絵文字をどんどん送ってくる彼女ですが、今回の同窓会のLINEのトークには一切参加していませんでした。

 

もう出席しようかと悩まない

一通り同窓会のLINEを見終えてスマホを閉じてから、もう出席しようかと悩むこともないな、と思います。

私は、今までもこれからも、背比べのラインの上に立つことはありません。

「彼女よりはまし」と思っている人はいるかもしれないけれど、想像したところで痛くもかゆくもない。私は私の人生を生きるだけです。

彼女たちも、それぞれに悩んだりはしゃいだりして生きていて、ときにそんな日常を披瀝する場所を探すのかもしれません。

きらびやかな生活やご自慢のお子さまの立派な成長を喜ぶ日々は、人に語ることで、あらためて幸せだと実感できるのでしょう。

淡々と生活することに慣れてしまった私にとっては、他人事は他人事に過ぎないのです。あえて嫌な思いをする危険を冒すことはもうしないでおこうと思っています。