世間は狭いー今日は「まさに!」と言った一日でした。
会社での出来事です。
今日*1の来客は、以前、私が面接を受けた会社の方です。しかも、面接を担当なさった方。
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それは、圧迫面接でした。そして、高圧的な態度は、試験の一環で行ったものでないことは明らかでした。
指定時刻の5分前に訪問すると、背中に鷲柄のスカジャンを着た担当者が現れ、にこりともしないで自分の腕時計を叩くように指し「5分も早い!」と言います。
その後、面接では、私の職務経歴書、履歴書を机にパタパタと何度も叩きつけるようにしながら「何で応募してきたかなあ…」と言いました。
ため息交じりに「話にならない」とも言いました。
応募資格の条件を満たしていない私の応募書類は、最後、投げるように机に叩きつけられ、無残にも床に散らばってしまいました。
条件を満たしていないのに応募した理由は、その企業から「とにかく応募書類を送って」くるようわざわざ連絡をいただいたからです。
私は、事前に自分の経歴が応募資格として認められるかどうか電話で問い合わせました。その翌日、企業から連絡をいただいたのです。
当時、私は、なぜか閃いたようにコンサルティングの仕事をしたいと思っていました。前職にいる間に転職先を見つけたいと思い、問い合わせをしたのが先の企業です。
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今日、その面接官だった二人が来社しました。
社長からは数日前に伺っていました。なぜ、わざわざ教えてくださったかと言うと、私が以前、その会社を受けて面接で落とされた話を社長にしたからです。
どうして、そんな話をしたかというと。
その会社の仕事の仕方が業界で問題視され、行政機関から指導が入ったと伺ったからです。私の勤務している会社も、少なからず、その会社から不利益を被っており、社長が「要注意」の企業として私に話したのです。
そこで、「採用されなくてよかった」と面接の件を話したのです。
その企業は、いくつかの事業を行っており、経営コンサルタントの部門もあります。そこでは、まず最初にクライアントに着手金あるいは紹介料として高額を要求します。
その後、実際の業務をコンサル専門企業に委託するのです。
委託先の多くは、私の勤務先のように成功報酬で仕事をしています。
クライアントの多くは、高額なコンサル料を先に支払っているので、事業が完了して、我々がいざ請求を行うと支払いを拒否します。
結果として、実際のコンサルを行った会社が、ただ働きになってしまうのです。
そんなあこぎな商売をしている会社が、今日、何しに来たかと言うと、業務提携の申し入れです。
勿論、社長は丁重にお断りをしました。
現在の会社は、マンションの一室を事務所にしています。
玄関の鍵は、社員が外出するときに、いちいち施錠するのが面倒なので、通常、開けっぱなしです。
それでも、来客は、大抵の場合、インタホンを鳴らし、こちらが玄関を開けるまで外で待っています。
けれど、当の彼らは、インタホンを押すこともせず、黙ってドアを開け、スリッパを出し、部屋の扉を開けてずかずかと事務所に入ってきました。
圧迫面接をした、乱暴な彼の靴は、ピカピカに磨かれた高級靴で、中敷きが真っ赤でした。それがいけないと言うわけではありませんが、全ての事柄が揃うと「ほう」とため息が出ると言うか、納得すると言うか…呆れてしまいます。
世間は狭い。
そして、わたしはきっとツイていたのです。
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*1:この記事は日付を遡って公開しています。