初回投稿日:2020/09/03 最終更新日:2023/09/26
今週のお題「読書感想文」
子供の頃は、夏休みや冬休みの宿題で、「読書感想文」と「図画工作」とくに「絵」が最後まで残り、提出の前日にやっつけていたものです (^-^;
大人になると「本は読まない」と公言する人も増えてきて、趣味は読書と答えると肩身の狭い思いをする場面もありました。
そんな中でも、何となく「本」がきっかけで近しくなれる人もあったりします。
お酒を飲みながら、各々のおススメの本について語ったり、共通の本を見つけて、登場人物について話したりするのは何より楽しい。
そして、小説を介して深めた互いの理解は、誤解が少ないような気がしています。
ブログを続ける中で、何冊か本の紹介にも挑戦しているのですが、これが意外に難しい。
顔の見えない方に、本の紹介をする。
内容にどれだけ踏み込むか。
まだ読んでいない方へは、興味を持っていただいても、読む楽しみは奪いたくない。
すでに読んでいただいた方には「ああ、そうそう」なんて少しでも共感していただいたり、懐かしく思い出していただければ嬉しい。
独りよがりが過ぎてもいけないし、本の抜粋だけをつなぐようなこともしたくない。
本の紹介の原点は、読書感想文の中にあると思います。
感想文は、作者の読書体験を書くものです。
原作の未来の読者を想定して書くことは、あまりないのではないでしょうか。
だから、読書感想文は、独りよがりでもいい。
どれだけ自分の心が動かされたか。
どれほど、これからの自分の思考や行動に影響を受けたか。
それを、書く。
率直に書かれた感想文は、読者に、あたかも自分がその本を読んだかのように、感想文の主の追体験をさせる。
それは、感動的でさえあります。
感想文がきっかけで、原作を読む人がいるのなら尚のこと。
けれど、本の紹介をしようとした場合は、状況が少し変わってきます。
文章を読んで原作に興味を持った人が、原作を読む楽しみを奪わないように配慮したい。
難しいなあと思いながら、それでも、本を読むと、つい誰かに紹介したくなってしまうのです。
書いても、書いても、上手く書ききれたことはないのですが、本のことを書くのは楽しい。
困ったモンです(^-^;