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著者・上阪徹氏を知るきっかけは『文芸オタクの私が教えるバズる文章教室』でした(ちょっと長い前置き)
ライティングの仕事に真剣に取り組むようになってから半年ぐらいになります。
レギュレーションや文字数、指定キーワード、文末ルールにコピーチェック・・・それから締め切り。
面倒なことだらけのライティングですが、良いこともあります。
知らないことを調べて人に伝えることは、まず、勉強になる。
内容に矛盾がないか、構成は不自然でないか・・・考えて考えて書いています。
それでも、担当者から手厳しい連絡をいただくことは珍しくありません。
落ち込んだり、逃げ出したりしたくなることはしばしばですが、三日坊主の私が続けられている一番の理由は、信頼して仕事を依頼し続けていただいていることにあります。
やっと職を得ても、面接と全く違う内容の仕事や待遇だったり、「なんでもします」と応募したら「経歴が合わない」と言われ、できる仕事に応募したら年齢制限ではじかれる。
そんなことを繰り返しているうち、自信もやる気も失せてしまったようですが、ライティングの仕事だけは、個人の細かい経歴も状況も関係なく、納品物のクオリティだけで仕事が続いていきます。
丁寧すぎるぐらい丁寧で厳しいフィードバック。
それが、たまに「とても良かったです」と返してくれたり、依頼原稿が途切れないように配慮してくれたり。
がんばろう、と思います。
ただ、難点は、文字単価がまだまだ低いこと。
何度か「今の倍、週の納品数を増やせるのだったら、単価アップしますよ」と声をかけていただきましたが、今の私には厳しいのです。
「『なかなか書けない』とか『コピペ率を低くするのが難しい』などと言う人は、表現力がないんですよ」と言われたことがあります。
うーん…と悩んでいたころに出会ったのが『文芸オタクの私が教えるバズる文章教室』です。
i-am-an-easy-going.hatenablog.com
バズる必要はありません。
ただ、もっとスラスラと文章が書きたいのです。
この本は、「もっと自由に!」と文章表現の可能性の広さをさまざまな視点から紹介しています。
知らない作家も、知っている作家も、大好きな作家もたくさん。
著者の読書量の多さにも感服する一冊です。
『10倍速く書ける超スピード文章術』by上坂徹(ここが本題)
著者の上阪徹(うえさかとおる)氏は、ブックライターです。
ブックライターというのは、著名人にインタビューして一冊の本にする職業です。
インタビューは時間にして約10時間。
それを、おおよそ10万字にまとめるそうです。
書き上げるのは平均で、4、5日だとか。
少なく見積もっても、1日に2万字は書いているということになります。
著者は「一度も締め切りを破ったことがない」そうです。
(文中では「フリーランスのライターになって23年」とありますが、本書が出版されたのが2017年なので、多分30年近く)
それでも、駆け出しのころは300字のコピーに丸一日費やしたこともあるらしい。
そんな著者が言うのは「書くスピードを速くすれば、生産性が上がる」ということ。
そのためには、
- 文才は不要
- 「何を書くか」だけに集中
- 重視するのは「上手い文章」より「必要な情報」
が必要。
「いや、それは分かってはいるけれど・・・」つい、「それができれば苦労はしない」と続けてしまう。
文章がなかなか書けないのは、社会で求められる文章を学ぶ機会がないために、新聞や雑誌、作家などプロが書く文章を手本にしてしまうことの弊害だそうです。
なるほど。
読み進めていくうちに、何となく納得して、何となく書けそうな気がしてくるのは、さすが優秀なライターである著者だからでしょうか。
とにかく、生産性をあげたいと思っているライターだけでなく、世に自分の文章を発信している人にもおすすめしたい一冊です。
誰かに向けて文章を書く、ということをあらためて意識できる一冊なのです。
とりあえず今後の目標
昨日は、5,000字書きました。
今日は・・・これからがんばります( `ー´)ノ
私の場合、まずは1日1万文字を目指して。
いつか、「職業はライターです」と言えるように。
※今日の投稿は、1,749文字でした('◇')ゞ
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