「書く技術」は、自己主張の競争に勝つための武器だ。
プライベートでは恋敵に勝つため。
仕事では、自社製品を競合他社より多く売るため。
「分かりやすい文章」は、優秀な部下を何人ももつことに匹敵する。
自分が書いた文章は、自分の分身。
あっという間に空中を舞って、あちこちで自分の代わりに大活躍する。
「分かりやすい文章」とは、読み手に要件を正確に、確実に伝えることが目的です。
いわゆる小説やエッセイなどを芸術文とすれば、実務文に求められるのが「分かりやすい文章」なのです。
請求書は、代金を期日までに指定口座へ振り込んでもらえればよく、記載されている文章に余韻は必要ありません。
私たちの多くが文章を書くのを苦手とするのは、学校で「伝える技術」の代わりに「巧みな表現」を評価、鑑賞することばかりを学んだからでしょう。
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以上は、「はじめに」に書かれた内容をざっとまとめたものです。
本書は2004年に書かれたものですが、文章の基本は今も変わっていません。
ときには、本書を手に取り、文章を書くことに対して初心に戻ってみるのもいいことだと思える一冊です。
私はいつも、読点「、」の打ち方で悩みます。
本書では『第6章 趣旨をスムーズに伝える「センテンスの技術」』の中で非常に分かりやすく解説されています。
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高校生が教科書として読むこともできるように書かれているので、とても読みやすい本です。
>>【本の紹介】『文芸オタクの私が教えるバズる文章教室』 - 迷子の日記。行ったり来たり。