とても美しいトンボです。
正式には羽黒蜻蛉(ハグロトンボ)と言うそうです。
昨年、初めて我が家の庭で見たのですが、写真に撮ることはできませんでした。
母が「見たことのないきれいなトンボがうちに来たの」と何度も言っていたのですが、まさか実際に自分が目にすることができるとは思っていなかったのです。
それが、今年もやってきてくれるとは思いませんでした。
「あなたね、たまにはうちの庭、ゆっくり見てごらんなさいよ。黒いトンボがまた、来てるの」
「今年はね、カラダが青いのよ」
母が何度も言うので、ふらりと庭に出てみると、あっけないほど簡単に見つけられました。
とはいえ、突然のことで、慌てて部屋にスマホを取りに戻って、やっと撮影したのが上の写真です。
かなり拡大したので、かなりボンヤリした写真になってしまいましたが、真っ黒の翅に緑のカラダが鮮やかです。
ハグロトンボ(羽黒蜻蛉、Calopteryx atrata)は、カワトンボ科のトンボ。別名ホソホソトンボ。
トンボとしてはやや大型。雌の方が雄より若干大きいが、大差はない。翅が黒いのが特徴で、斑紋はなく、雄は体色が全体的に黒く緑色の金属光沢があるのに対し、雌は黒褐色である。他のトンボのように素早く飛翔したりホバリングしたりせず、チョウのようにひらひらと舞うように羽ばたく。その際、パタタタ……と翅が小さな音を立てる。どこかに留まって羽根を休める際もチョウのように羽根を立てた状態で、四枚の羽根を重ねて閉じるという特徴がある。
緑のカラダはオスで、黒いカラダはメスだそうです。
昨年、うちに来たのはメスで、今年はオスなんだなあ、と眺めていると、お隣の浄化槽まで飛んで行ってしまいました。
飛ぶ姿も優雅です。
写真に残そうとしましたが、難易度が高い。
結局、同じような姿しか残すことができませんでした。
それでも、本当に美しいです。
トンボって、名前もいいですね。
ひらがなで書けば、とんぼ。
秋空や童謡が似合う。
漢字で書けば、蜻蛉。
どことなくはかなげです。
カタカナで書けば、トンボ。
まさに、昆虫って感じ。
今年も我が家に来てくれてありがとう。
会えてうれしかったです。