※投稿日:2021年7月16日
ブログを含めWebライティングでは、書くべき文章は「最低1,000文字以上」とか「完読される内容」とか言われます。
また、「読者は飽きる」とか「長文は嫌われる」とか「離脱」とか言うコトバもあちこちで目にするのです。
完読されるのを目標にするなら短文でいいんじゃない?とも思いますが、不特定多数の方に向けて曲がりなりにも文章を発信するのですから、ある程度、読んだことを後悔させない内容でなければ、せっかく読んでくださっている方に失礼と言えるでしょう。
本書はポップカルチャーのニュースサイト「ナタリー」を運営する著者が、実際に新人ライターを育成するときにおこなっているトレーニング方法をテキストにしたものです。
助詞や文節、文末の繰り返しは避けるべし。
文章を書き始めて最初につまづくところです。
私は以前、「体言止めを途中にはさむと、文章の流れにリズムが出る」と教えられました。
>>Webライティングの仕事で教わったこと - 迷子の日記。行ったり来たり。
けれども、現在契約している編集社では体言止めは禁止です。
体言止めについて、本書では「ビギナーが陥りやすいトラップのひとつ」と言っています。
体言止めは、2連続するだけでぶっきらぼうな印象を与えてしまうのだそうです。
本書は、ライターに記事を発注する側が求める文体・文章について非常にわかりやすく教えてくれます。
Webライティングを始めたばかりの方、ライティングの仕事に疲れを感じている方、本書を読めば、視界が開けてくるかもしれません。
少なくとも私は、かなり気持ちが楽になりました。
いつまでたっても初心者から抜け出せない私にとって、本書は、編集者の気持ちを教えてくれる貴重な一冊です。