年明けから、母の右足の指に原因不明の症状が現れました。
まるで凍傷のように赤黒く変色し、やがて壊死が始まってしまったのです。
人差し指を中心に他の指にも症状が広がり、強い痛みとけいれんにより、母の生活の質はみるみるうちに低下していきました。
複数の診療科で検査を受けたものの、明確な原因は分からず、医師の見解も分かれ、治療方針も定まりませんでした。
母のつらさは続き、私自身も何をどうすればよいのか分からないまま、不安と焦りの中にいました。
そんな中、ある看護師さんが「お母さんのことも心配だけど、あなたが心配」と声をかけてくださったのです。
その一言をきっかけに、医師たちの連携が進み、ようやくチームとしての対応が始まりました。
私は毎晩、母の足を洗い、患部の写真を撮り、薬を塗って包帯を巻きました。
指示されたことを一つひとつ丁寧に行い、ただただ治ることを祈りながら、手を動かし続ける日々でした。
数日前、最も症状が重かった人差し指の爪が自然に剥がれました。
爪は新しく生えかわるのだと、そのとき初めて知ったのです。
その様子を見て、乳歯から永久歯へと生えかわっていく過程に似ているなと、ふと思いました。
そして今日、爪のまわりの壊死していた皮膚が、かさぶたになってつるりと剥けました。
下からあらわれたつややかな新しい皮膚を見た瞬間、胸がいっぱいになり、やっと安堵の気持ちが湧いてきました。
「明日からお風呂に入ろうね」と母に声をかけると、一瞬戸惑ったような表情を浮かべたあと、「うれしいわ」と笑ってくれました。
人差し指の爪は、まだ二枚、生えかわるのを待つように残っています。
黄色く変色したそれらの爪は、まるでミイラの爪のようです。
中指と薬指の爪もまた、新しい爪の上で今にも剥がれそうになっており、ポロリと取れるのを待っているようです。
それを見ていたら、ぐらぐらしながらなかなか抜けなかった乳歯を持て余していた、子ども時代の自分をふと思い出しました。
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母の足を洗う際には、「コラージュ フルフル 泡石鹸(薬用・抗菌ボディソープ)」を使っていました。
傷口には弱酸性が良いと聞き、必死で探してやっとたどり着いたのがこの石鹸でした。
医薬部外品で、抗菌・抗真菌作用があり、やさしく清潔を保ってくれる頼もしい一本です。
使い方も簡単で、泡でやさしく患部を覆い、そのままシャワーで流すだけ。それでも一度もかぶれや炎症を起こすことはありませんでした。
デリケートな肌にも安心して使えた、まさに“看病の相棒”のような存在です。