迷子の日記。行ったり来たり。

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【どうでもいい話】泣きながら手にした忘れられない一冊の本 

                                <a href="https://www.photo-ac.com/profile/532646">紺色らいおん</a>さんによる<a href="https://www.photo-ac.com/">写真AC</a>からの写真

 

非常事態宣言が全国に拡大される少し前、図書館からメールが届きました。予約図書の取り置きの連絡です。

 

すっかり忘れていた、メンタリストDaiGoさんの著書『自分を操る超集中力』。

 

外出自粛要請前とは言え、商店街も閑散としてきていた時期です。世の中が不安な時期に変わらず取り置きの連絡をいただけたことは、本当にうれしく、ありがたいなあと心の底から思いました。

 

そして、早速その週末、いそいそと図書館に出かけたのです。

 

ところが、図書館に着くと様子が今までと全く違っていました。入り口に警備員の方が立っています。なんだか物々しい。

 

近づくと、警備員の方が「貸出ですか、返却ですか」と尋ねます。「予約図書を借りに来ました」と答えると、「こちらの線に従って進んで行ってください」と言われます。

 

館内は、貸出・返却カウンター以外すべてベニヤ板でバリケードのように覆われていて、電気も点いていません。

 

カウンターへ向かう途中に、女性職員の方が立っていて「返却本はこちらへ」とおっしゃいます。「いえ、借りるだけです」と答えると「あちらへお進みください」。

 

カウンターは、本来の貸し出しカウンターと、もともとは返却カウンターであったところが貸し出し用カウンターになっていて、私は元返却カウンターの方へ誘導されました。

 

そこへたどり着くまでの間に、すっかり独特の空気に飲まれてしまった私は、本を手にした途端に鼻の奥がツーンとしてきて、目頭が熱くなってきます。

 

手続きが終わり、予約本を手に出口に向かうと、いつもの出口にはテープが張られていました。

 

先ほどの警備員さんのいる入り口に向かい、軽くご挨拶をして薄暗い図書館を出ると、こらえきれず涙が流れてしまいました。自分でもびっくりするくらいに動揺していたのです。

 

土曜日と言うのに静まり返った商店街を歩きながら、街の様子も、人気のない図書館も、いつにも増して優しく快活な対応の図書館の職員の方々も、すべてが切なくて胸が締め付けられるようで、苦しくなるほどこらえても涙がこぼれてしまいました。

 

こうして DaiGoさんの『自分を操る超集中力』は、私にとって忘れられない一冊となったのでした。

 

 

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