Wordでプロの文章を入力する
基本的に、私はブログはパソコンを使って書いています。スマホのフリック入力は疲れるし、音声入力も場所を選ぶし、そもそも音声入力は気分が上がらないと声を出すのもおっくうです。
それならば、パソコンを開けば文章が書けるのか、といえばそうでもありません。書くことは浮かんでも、言葉にならない。言葉は浮かんでも、しっくりとくる文章にならない。
時間ばかりが経って、いつのまにかパソコンさえ開かなくなるのです。
そんなとき、偶然手にした本が『劇的! 小説術: 上手くなるのが実感できる95のレッスン (「シナリオ教室」シリーズ)』でした。
そこには、プロの文章を入力すると勉強になる、ということが書かれていました。
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試しに北方謙三さんのエッセイを入力してみたのですが、その後、嘘のようにスラスラと文章が浮かんできて、しばらくはブログの更新が楽しくて仕方ありませんでした。
北方謙三さんは、それまで馴染みのない作家でしたが、独特の語り口や文字の使い方も入力するとすんなりと入ってきました。その勢いのまま自分の文章も入力できた感じです。
そのとき見つけたのが、Wordの読み上げ機能でした。
入力後、機械の読み上げで入力内容を確認する。一つの文章を目で、耳で、指先で味わえるのです。すっかり夢中になりました。
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Wordの読み上げ機能
Wordの読み上げ機能は万能ではありません。音読み訓読みが妙な組み合わせだったりすることもよくあります。声は女性。設定の変更方法や読み方の修正方法については、不明です。
それでも、小説の会話部分が妙に芝居っぽかったりして、癖になります。
仕事用としてよりも、個人用としておすすめの機能です。
パソコンでの使い方
音声読み上げさせたい場所にカーソルを置きます。
メニュー:校閲>音声読み上げ を選択すると、読み上げが開始されます。
【補足】パソコンでの音声入力
マイク機能をオンにしておけば、音声入力もできます。
メニュー:ホーム>ディクテーション
スマホ版Wordでの読み上げ機能と音声入力機能
Office製品は、スマホやタブレットでも使えます。
スマホでWordを使う場合、画面を開いて【マイク】マークをタップすれば音声入力ができます。
【…】をタップすると、音声読み上げができます。
音声入力をするには、【ディクテーション】をONにしておく必要があります。
MicrosoftのOffice WordとLibreOfficeのWriter
以前、このブログでLibreOfficeを紹介したことがあります。
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LibreOfficeはMicrosoftのOfficeと同等の機能を有する無償ソフトで、官公庁などでも使われています。ただ、一つ難点に感じられるのが、頻繁のアップデートです。
ライティングの仕事をしているとき、担当編集者の方もLibreOfficeだったのですが、なぜか私の納品が文字化けしてしまう、ということでなかなか受け取ってもらえなかったことがあります。バージョンは最新にしていたはずですが、原因は分からずじまいです。
結局、「Wordにしませんか?」と言われてしまい、泣く泣くMicrosoft365を契約しました。以後、ソフトの互換性でのトラブルはなくなり、セミナーなどの資料作成も楽になりました。
※今回ご紹介する読み上げ機能はMicrosoftのWordの機能で、LibreOfficeのWriterに同等の機能があるかどうかの確認はできておりません🙇♀️
まとめ
プロの文章を入力してみると、その作家の文字の使い方(こだわり)や表現にかかる文字数など体感できます。
入力した内容を確認するとき、読み上げ機能は便利です。
耳から入ってくる情報は、目で字を追うだけよりも具体的で生々しい。
入力した文章を読み上げ機能で確認すると、文章がいきいきとしてきて身体のなかに浸み込んでくるような感覚が味わえます。
もちろん自分の書いた文章も、音声にしてみると客観的に捉えられる気がしています。
興味のある方は、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。