最近とくに気が短くなっている母が
「ああ、本当に気が悪い」と言っています。
「どうしたの?」と聞くと
「これ、見て」と投げ込みのチラシを見せる。
”家、売りませんか?”
折り込みチラシでなく、わざわざポスティングしているのが気に入らなくてしかたないのです。
「最近、多いのよ。このテの広告」
忌々しそうに言います。
「今は、住宅業界が元気がいいのよ」
と答えると、憮然とした様子で
「まだ、住んでるっちゅうの!」
なんともまあ、威勢のいい声でした。
考えてみれば、築40年です。
【無料】リフォームの見積り比較サイト【タウンライフリフォーム】
家は大きな買い物、だけではなく、非常に手のかかる生き物ののようなものです。
5年経てば家電が、10年経てば水回りのパッキンが、次々と取り換えの時期を迎えます。
そうこうしているうちに、屋根が日に焼けて劣化し、網戸に穴があき…メンテナンスの嵐です。
我が家が、外壁や屋根の塗り替えをしたのは、恐らく15年以上前ではなかったろうか。
老朽化して見える家と高齢化した住宅街は、不動産会社にとっては格好の的でしょう。
でも…まだ住んでいます。
元気に、がんばって生きている高齢者にとって「はよ売れ」みたいな広告は、結構傷つくのですよ。。。