2026年3月6日。水仙咲いた

3月6日 水仙咲いた!
私にとっては奇跡です。朝刊を取りに出て、今年はあきらめていた水仙が花を咲かせているのに気づきました。
なんだかいいことがありそうな、明るい気持ちになります。
昨年の猛暑の中、激しい勢いで繁茂した庭の草を自力で除くことをあきらめて、新聞広告に入っていた「おうちのお助け屋さん」(正式な名前は忘れてしまいました)に除草作業をお願いしました。
鳥が運んでくるのか、外来種のつる性の草々は、知らぬ間に地中に根を張って、ちょっとやそっとじゃ抜けません。
一度はきれいになった庭も、あっという間にあらたな草や木がはびこり始めます。
ネットで除草剤を買って、今度は自力で除草しました。
最初は、水仙やツツジ、ボタンなど毎年咲くのを楽しみにしている花のある所はかなり手作業で頑張ったのですが、繁殖力と再生力にはかなわないと、ほどなくあきらめて、ジャバジャバと除草剤を撒いてしまいました。
数日後、茶色くなった水仙の葉を抜きながら、「きっと母はもう、この庭を見ても何も思わないのだろう」と思うと切なかったのですが、まさか、今年も愛らしい花が見られるとは。
思わず「咲いてくれてありがとう」と声をかけながら写真を撮りました。
過去記事:
3月4日 抑制(身体拘束)
一昨日、母がベッドから落ちた翌日のこと。担当の看護師さんから「やっぱりお母様、夜中にベッドに座ってらしたんです。危ないので、(ベッドの)足元にも柵をしてもいいですか?」と聞かれました。
ベッドには柵を取り付ける場所が、上半身側の左右2か所と下半身側の左右2か所の計4か所あり、すべてに柵をすることは「抑制(身体拘束)」にあたるそうです。今回は3か所なので厳密には抑制ではないそうですが、念のため私に確認してから、という配慮でした。
「お手数をおかけいたします」と答えると、すぐに柵が取り付けられました。
介護記録:
2026年3月3日。落ちた?起きた?お母さんどうした? - 迷子の日記。行ったり来たり。
あとで母に「ベッドから落ちたの?」と聞いてみると「落ちないわよぉ」と返ってきます。
(覚えているわけないな)と思っていると、「毎日落ちてたら大変じゃない。あざだらけよ」と笑う。
「あら?じゃあ時々落ちるの?」と聞き返すと「うーん」と首を傾げて少し考えてから「お母さん(自分のこと)は、立てたら歩けるのよ。立つまでが大変なの。ほら、子供がいるじゃない?子供が下駄の音を聞かせたくて、カランコロン言わせて遊びに来るの。でも足が早くて追いつけないのよ」
ありゃ。……言葉に詰まってしまいました。
3月5日 微熱と元気一倍?
昨日は、面会に行くと、赤い顔をして母は眠っていました。
「お母さん、熱があるんじゃない?ちょっと測ってみようか」と言うと
「あら、お母さんは大丈夫よ。元気一倍!」
「元気一倍?じゃあ、普通ってこと?」と聞くと「くくくっ」とおかしそうに笑います。
熱は36.8℃。私から見れば微熱気味ですが、医学的には37℃からが微熱だそうです。以前別の病院で言われたのを思い出し、今回は看護師さんには伝えずにおきました。
母との不思議な会話は、不安もありますが楽しくもあります。
ただ、多分確実に、歩けたら徘徊していたはずで、そう考えれば今の状況が良かったと思えてきます。
母は畳に布団の生活が長く、リフォーム後のフローリングの床にも入院するまでマットレスを敷いて寝ていました。
包括支援センターの方などからベッドを勧められたこともありましたが、お友達がベッドから落ちて骨折した話などを聞くと、どうしても踏み切れずにいたのです。
3月6日 これからのこと
今日は、面会に行くと看護師さんから話があると言われます。
内容は退院後のこと。
(心筋梗塞後の)日常生活のためのリハビリ入院は最長で60日と決まっているそうです。入院時に、看護師さんとケアマネージャーさんから何度も念押しされました。
回復が順調な母は、そろそろ退院後のことを考えなければならないのです。
もうそろそろだと思ってはいましたが、「在宅で介護なさるんですよね」という言葉にすっと返事ができません。
「入院前に確認したはずですが」と言葉を重ねられると、余計に言葉に詰まります。
そんな私を横目に「来週には、お母様の食事について、調理や介助の仕方を習っていただきます。その前後で、お宅に伺って、段差や動線の確認をさせていただきます」次々に話されるのをようやっとの思いで遮って、介護認定の結果がまだ降りていないことを伝えると「それなら、恐らく今月中には届きますよ。届き次第こちらに提出してください」と言って、まだまだ話は途中だとせかされるような雰囲気です。
戸惑っていると「何が疑問ですか?在宅で介護なさいますよね?何が気になるんですか?」と矢継ぎ早に聞かれます。
入院時の母の急激な変化や排せつの介助にきちんと対応できるか不安だと答えると、「もし施設に預けるなら、今から手配をしなければ間に合いませんよ。特養なら絶対に間に合わない、待機者があふれています。サ高住なら、基本の住居費が最低で20万程度で、それに介護費や医療費が追加になります。サ高住はすぐに入れるところもありますが、負担が厳しいでしょう?」
それに、特養は職員が足りていないところも多いのだと付け加えられると、「回答はすぐでなくてもいいですか?」と伝えるのがやっとでした。
そのやり取りをぽかんとした顔をしてながめている母を見ると、すぐに「私が介護します」と言い切れない自分をふがいなく思います。
家に帰ってすぐ、包括支援センターの担当社会福祉士の方に連絡すると11日までお休みとのこと。
今朝のあのエネルギーが湧いてくるような感覚はなんだったのだろうと思いながら、支援センターの方からいただいた介護保険の手引きを開いて、来月からの生活を考えています。