健康維持の一環で、天気の良い朝は、近所を歩くのが母の日課、モーニングルーティーンです。
ある朝のこと。
「まあ、びっくりした、びっくりした」とやや興奮気味で玄関を開ける。
その日のコースは、小学校の通学路。
早朝の通学路は、小学生はもちろん、車も自転車もほとんど通っていません。
静かな道を、秋の風情を楽しみながら歩いていると、突然、頭がずしんと重くなる。
あれ?
突然のことに「おかしい…頭が重い。手足にしびれはない。大丈夫。このまま家に引き返しましょう」
一生懸命、冷静になるよう努めながら、そのまま来た道を引き返す。
通りの向こうを歩く男性が何やら声をかけているのに気づきます。
「奥さん、アタマ!」
えっ?
「何ですか?」問い返したと同時に
バサッ
羽音を立てて飛び立ったのは、なんと、カラス\(◎o◎)/!
「カラスってねえ、重いのよ」
それからしばらく、母は会う人、会う人に、カラスは大きくて重いのだと教えてあげておりました (^-^;
母のその日のコーディネイトは、茶色の帽子に茶色のジャケット、茶色のパンツ。
木に見えたのでしょうか…?
いずれにしても、数歩とは言え、我が母が、頭にカラスを乗せて歩いていたなんて、想像するだにオソロシイ…いえいえ、オカシイ。
何度も何度もあきもせず、そのときのことを生々しく話すので、本当に衝撃的だったのだと思います。
ちなみに、通りをみると「カラスに注意」の看板があったらしい。
翌日から、もちろん母のお散歩ルートは変わりました。
私は、話を聞く度に、母の頭の上のカラスが、母の頭の上で鳴かなくてよかったと思うのです。
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