引っ越しのご挨拶
初回投稿日:2019/10/21
今週のお題「秋の空気」
私が引っ越したわけではありません ^^) _旦~~
引っ越しのご挨拶
コンビニに出かけようとドアを開けると、ドアの表側のノブに荷物が掛けられていました。
タオルです。私も退職の挨拶でお世話になったブランド。引っ越しのご挨拶。手紙が添えられています。
A4のコピー用紙にご自分の部屋番号とお名前、小さなお子さんがいらっしゃることなどが几帳面な文字で書かれていました。
お手紙はコピーなど使っていない手書きです。私の部屋番号を書いて、何回か訪れたが留守だったので、とあります。
お隣のドアにも同じように掛けられていました。
用事を済ませて部屋に戻って、急いで葉書を書きました。
私の部屋番号と名前。折角来ていただいたのに応対できなかったことのお詫び。私が真下の部屋になりますが、のびのびと生活していただきたいこと。
最近は、集合住宅では表札を出さない家が多い。私もそうです。私の住んでいるマンションは、単身者用とファミリー用で階が分かれており、少なくとも単身者用のフロアでは表札を出しているところは1軒もありません。
卒業や転勤の時期には、そっと引っ越して行き、引っ越して来られる。会えば会釈ぐらいはしますが、名乗ることはありません。
走り回るお子さんのことを思って、階下の住人にご挨拶に来られたのでしょう。こういった気苦労を私はすることがなかったのだなぁと思いながら、いだだいたふかふかのタオルを畳みました。
秋の空気
私は一年の中で秋が一番好きです。春はアレルギー、夏は湿気と雷に虫、冬は風邪ひき。苦手なことを差し引いても秋が一番になるのですが、秋の夕暮れには家族だんらんがよく似合う。秋には温かいイメージがあるのです。
そろそろ鍋の季節になるからでしょうか。私は専ら一人鍋ですが、家族で囲む鍋料理はわいわいとにぎやかです。
家庭も人の一生も「生まれて」「産んで」「育てて」「死んで」*1。「死ぬ」というのは極端な表現ですけれど、子供が巣立ち、やがて夫婦二人の生活に戻る・・・
生きるということについて、しみじみと考えることが多いこのごろの私にとって、多分生まれたばかりのご家庭、新しい家族をこれから大切に育んでいくご家庭のお引越しのご挨拶は、優しい秋の空気を運んでくれるものでした。
今の私の生活を顧みて
引っ越して来られたの方の訪問を受けられなかった理由と最近の私の生活について少し考えました。
インターホンが怖い
荷物が届く予定がないときのインターホンは、何かの勧誘であることが多いのですが、カメラを設置していないので少し怖い気がします。
その日はちょうど、郵便局から荷物が届いたのですが、インターホンが鳴って、何度返事をしても無言で、不在通知を入れられていて不愉快だと思っていたところでした。
(時々あるのですが、部屋まで届けるのが面倒なのか、食料品などであれば、インターホンを押して在宅だけ確認する。その後、不在票を入れてロッカーに届けるらしいです。最初は、本当に応答が聞こえなかったのかと思いましたが、どうやら確信犯らしい。大変な仕事なのだとは思いますが・・・)
ロッカーから荷物を取り出して、部屋に戻って暫くした時にインターホンが鳴りました。もう来訪者の予定はないので、応対しませんでした。
きっと、このときのインターホンが訪ねてくださったときだったのだなと思うと、申し訳なく感じます。
書かなくなった手紙
以前は、何かあったときに一言感謝やお礼の気持ちを伝えるために一筆箋や葉書を色々と揃えていました。
それが最近は、LINEやメールなどで簡単にやり取りできるので、すっかり出番がなくなり、買いためていたレターセットもどこへしまったか探さなければならない状況です。
久しぶりにペンを執ろうとレターセットを探しましたが、見当たりません。整理整頓!猛省しながら、そういえば、会社を辞める時に、社内カウンセラーの方からいただいた絵ハガキがあったことを思い出しました。
ちょうど、端午の節句か兜をかぶった幼い男の子の焼き物の写真つきで、季節は変ですがお子さんのいらっしゃるおうちにいいな、と思って使わせていただきました。
昔は、何かあるとすぐに手紙を書いていました。長くなりすぎないように、一筆箋や葉書は重宝したものです。
手紙を出す相手は、その時々に大切であった方々です。大事に思いながら書いていました。
久しぶりに、そんな温かい気持ちで、お顔を知らない方に向けて葉書を書いたのです。
*1:生きとし生けるものは、このサイクルの繰り返しだと、確か学生時代の生物学のテキストにありました。