迷子の日記。行ったり来たり。

本当に本当に本人以外にはどうでもいいようなことをつらつらと書き連ねています。焦らず少しずつブログらしくしていきたいです。

続・尾を引く退職トラブル

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退職トラブルを引き摺っていても仕方がない。雇われないで生計を維持することは、今の私には無理です。

重い腰を上げて再就職活動を始める決心をし、タイミングよく2社、興味のある求人を見つけました。

早速、応募すると、まさにトントン拍子に採用通知をいただくことができたのです。

けれど、私は、そこで大きな過ちを2つ犯していました。

履歴書に退職トラブルのあった会社について記載せず、面接で直近の勤務先について聞かれたときにも話さなかったのです。

尾を引く退職トラブル - 迷子の日記。行ったり来たり。

結局私は、2社共、採用辞退させていただくことにしました。

 

もくじ

採用書類

この会社に特別の思い入れがあったわけではありませんが、正社員雇用前提の採用と3年勤務すれば退職金があるという待遇、駅に直結した立地条件が魅力的でした。

早々に送られてきた採用書類は、吐き気がするほど細かい。特に、

  • 保証人に関する書類
  • 肖像権に関する書類
    顔写真等個人が分かる写真を広告に掲載することがある、というもの。承諾のサインが必須で、拒否する項目が記載されていない、拒否権無しの書類です。
  • 服装に関する書類
    スーツが基本。女性は、ジャケットとボトムスはセットでなくても可。色は、灰・紺・茶。靴は5センチ程度のヒール。バッグは、華美な装飾のない・・・髪の色、アクセサリー、香水・・・。

嫌だな、と思いました。これから就職と言うのに、とても気持ちが重くなります。

 

書類の一番下に、直近の勤務先を書く書類がありました。雇用保険の手続きに必要なのでしょう。

前の勤務先からは、不審な動き(未払い賃金の振り込みと、前倒しで支払われていた有給休暇の賃金返還を求めた訴訟についての連絡)はありません。

 

「もう、縁が切れたと思ってもいいころ」そう判断し、同時に、入社前に、前職のことを連絡しなければ、と思いました。

 

2度の電話での聴取

前職についての連絡をしょうと決心したタイミングで「海の日」等の連休が始まりました。仕方なく、連休明け、月曜日の朝に連絡をすることにしました。

1度目:私から連絡

「履歴書の記載について、追記させていただきたい項目がありご連絡いたしました」人事担当者の方にこう伝えました。

 

「どこでしょう?」明るい声が返ってきます。

 

「最後の勤務先についてです」途端に相手の方の声のトーンが変わり、「別のものに替ります」と言われる。

 

担当の方(当初は、人事部長と伺っていましたが、面接官とは別の方のようでした。何人もいらっしゃるのかもしれません・・・)が出てきて「なぜ、面接で話さなかったのですか?」と聞かれました。

 

「給与の未払いや、雇用保険等の未手続の問題があり、就業期間が揺れていた時期で、回答がむずかしかったためです。」

 

上手く伝わった気は全くしませんでしたが、とりあえず、メールで最新の履歴書を送るよう指示されます。

 

当日は、予定通り出社するよう言われました。

 

すかさず、私は「当日でよろしいのでしょうか」と聞き返しました。「事前に、ご説明に伺う必要はありませんか」

 

「なぜでしょう?弊社といたしましては、あなたの採用を変えるつもりはありませんから、初出勤日でかまいません」

 

付け加えるように「うちは、採用のつもりで準備を始めています・・・これからのことは、それから検討します。」冷たい口調ではありましたが、一旦、電話はここで終わりました。

 

1時間程度のやりとりだったと思います。

 

これからのことは、採用後に検討する。これは、最悪の雇用条件で使わる、と言われているような気がしました。

 

 

2度目:会社から連絡

数時間後、会社から連絡が入ります。先ほどの女性でしたが、声は幾分か和らいで聞こえました。

 

「先ほどの、履歴書の件、もう少し詳しく伺いたいのですが。」

 

「分かりました」と答えてから約2時間。

 

前職の仕事の内容。辞めた理由。履歴書に記載しなかった理由。面接で話さなかった理由。

 

なぜ?なぜ?なぜ?

 

質問は執拗に続きました。

 

聞き取りが終わると「事情は分かりました。もう、前職の会社とはトラブルはないと言うことですね。それでは、当日、お待ちしております。採用書類と併せて、履歴書と職務経歴書の最新のものの原本をお持ちください」と言われます。

 

電話を切った後、自分が、犯罪者になってしまったような気がしてきました。

 

※ここまでは、既に記事にしている通りです。

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呼び出し

ちょうど夕食をとろうとしていた18時過ぎ。再び電話が鳴ります。

 

出ると、先ほどの人事担当者の方です。

 

「当社では、今回の件を『経歴詐称』と捉えています。明日、9時、当社に来ていただけますか?そこで事情聴取を行います。」

 

「分かりました。お手数をおかけいたします」と答えました。

 

経歴詐称疑惑と個人情報保護と求職者の尊厳

「事情聴取」では、何度も何度も同じ質問が繰り返されました。

 

履歴書に記載しなかったのはなぜか。

―応募時期には、まだ、退職書類を発行してもらえていなかった。

実際には、会社は、私を勤務させたまま、健康保険被保険者証の退職手続きを取っていた。

雇用保険の手続き内容が不明だが、もし、健康保険被保険者証と共に手続きされていた場合、実際の勤務日と離職日が異なってしまう可能性があり、記載できなかった。

 

履歴書に記載して、面接時に説明しようとは思わなかったのか。

―賃金の未払いがあったが、労働基準監督署の行政指導に腹を立てた会社側が、未払い分を払う代わりに、既払い給与の過払い分の返還を求めて訴訟を起こすと言っていたと監督署の担当者から聞いている。全てを説明するのは難しいと思った。

 

似たような質問が何度も何度も繰り返されました。

 

2度の面接の内容と今回の聴取

その会社での採用試験は、以下の内容でした。

  1. 書類選考
  2. 適性検査1回目(オンライン)
  3. 第一次面接(人事部長、人事担当者、配属先責任者の計5名)
  4. 適性検査2回目(オンライン)
  5. 第二次面接(支社長および人事部長の計2名)

最初の面接は、2時間半に及ぶものでした。2回目の面接では「応募者は多いが、二次面接まで来る人がいない」ということで、時間は2時間弱でしたが、面接の最中に採用が決まるというものでした。

 

そして、今回。

「我々は、今回の件を経歴詐称とみなしている。そのため、履歴書に記載されている全ての内容を1行ずつ検証する必要があると考えている」と言われました。

 

「しかしながら、適性検査の結果や、2回にわたる面接試験での受け答えの様子から、この事情聴取時に誠意を持った回答だと判断できた場合は、この限りではありません」

 

私は、誠心誠意、同じような質問に丁寧に回答しました。そして、何度も「全て私が悪いのです」「お忙しい中、時間を割いていただいて感謝します」と伝えました。

 

間違いを犯した私が自分の尊厳を守る

そろそろ質問が尽きた頃、人事部長が「これで我々のあなたへの疑念は完全に払しょくされました。皆、あなたが来るのを楽しみにしています。期待していますので、がんばってください」とおっしゃいました。

 

「すみません。本日は、最終面接までお時間をいただきながら、このような結果を招いてしまったことのお詫びを直接言いたくて参りました。採用については、辞退させていただきたいと思っております。大変ご迷惑をおかけして本当に申し訳ございません」

 

信じられない、と言った空気か漂いました。

 

「なぜ、そのような結論を出されたのでしょう」と聞かれます。

 

「今回のことは全て、私の思い違いが原因です。全ての情報を履歴書に記載したり、面接時にお伝えしなくてもいいと個人情報保護について勝手な解釈をしていた私の責任です。

それを十分承知した上でも、傷がついた状態でスタートラインに立つことは、私自身が望まないからです」

 

何度かのやり取りの後、一言言われました。

「今回、我々は、あなたを気持ちよく迎え入れるためにこのような場を持ちましたが、非常に残念な結果になってしまいました。

派遣社員としての期間の長かったあなたは、結局、派遣会社が適性を踏まえて紹介した仕事に対しては能力が発揮できても、独力でご自身の適性を見極めるのは難しいということなのかもしれませんね」

 

勤務前に辞められてよかったと思いました。

 

後日談(おまけ)

翌日、人事担当者からメールが届きました。

「お送りしていた採用書類一式をご返却ください。すでに記載されている書類に関しては、弊社で責任を持って処分いたします」

 

すぐに返信しました。

「申し訳ございません。本日、家庭ごみの収集日であったため、全て処分してしまいました。細かく裁断後、家庭ごみと一緒にして出しましたが、もし、問題がありましたらご連絡ください。」

 

「分かりました」と返信が来ました。呼び出されなくてホッとしています。

 

最後に

2社のうち、もう1社(以降、B社と記載。もう一方をA社とする。)は、パート雇用でした。待遇面は良くありませんが、とても魅力的な支社長で、採用のご連絡も、辞退連絡の対応時も非常にスマートでした。この人の下で働きたい、と思いました。

 

仕事内容も専門色の強い、興味深いもので、辞退をすることについては、随分悩みました。

 

それでも辞退することに決めたのは、場所が、前の職場に近かったからです。2本道路を隔てたところに、以前の会社がある。そばに近づいただけで、ざわざわと胸が騒ぐのです。

 

もし、B社に決めていたら、同じように連絡をしても、辞退はしなかった気がします。「たら」「れば」は意味がありませんけれど。

 

今回の一連の出来事の中で唯一心残りに感じていることです。

 

A社は、私の経歴や適性検査の結果を高く評価するコメントをくださっていたはずなのに、採用書類の中の雇用条件通知書には、時間単価が記載されていました。しかもハローワークに出していた求人票の一番低い金額です。

 

書類送付時に人事担当者から「雇用条件通知書の内容について驚かないように」と電話がありました。「まずは、ここから始めるのが、プレッシャーがなくていいかな、と思いまして…」

 

その時から、私は、A社に勤めることを躊躇していました。このまま、採用されていたら、きっと、ペナルティとか何とか理由を付けて、ずっと時間単価1,000円で使われていたのだと思います。

 

 

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