お盆前のお墓参り
なんだかんだ言って、ここ一年、一度も父のお墓に参らずに過ごしてしまいました。
あっと言う間の一年でしたが、結局、ジタバタしただけで、進歩も進展もなく今日まで来た気がします。
いや、本当は、進歩や進展どころか、後退してもう後がない。崖っぷち。瀕死の状態です。
情けない状況ではありますが、それでも、マンションを引き上げ、実家に戻ったおかげで、今年やっと、父のお墓に参ることができました。
お盆には少し早いのですが、今年は、コロナウイルスのおかげで夏休み旅行を控えた人たちがお参りしているのか、父のお墓の周りには、新しく供えられたと思われる、まだみずみずしいお花がたくさんありました。
管理事務所の方が手入れをしてくださっているのでしょう。久しぶりに訪れたお墓の周りに、雑草はあまり見られません。
すぐ近くの森林から風に吹かれてやってきたらしい葉っぱなど拾い集めて、丁寧にお墓を拭きました。
数本の鶏頭が、これも風に吹かれてきたタネだと思いますが、花を咲かせています。
頼りないくらい細い茎でしたが、秋が近いのを知らせてくれているようで、そのままにしておきました。
本来、お墓参りでは、日頃の安泰を感謝して手を合わせる。願い事はするものではないそうです。
それなのに私は、母や妹家族が神妙な面持ちで手を合わせている横で、こっそり頼んでみました。「お父さん、助けて。」
生前は上手く付き合うことができず、父に甘えた記憶はありません。
でも、今、神様になった父は、きっとできの悪い娘の不作法を鷹揚に受け止め、守ってくれるような気がしています。
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・・・家族の話は、いくら書いても書き切ることはできないものですね。。。