【本の紹介】『すべての仕事は10分で終わる』by 森川亮
初回投稿日:2021/04/23/224220
会社に勤めていたころは、よく「仕事の速い人」と言われていました。
実際、プレゼン資料や議事録を作るのは、ほかの人に比べると速かったと思います。
書くことをさほど苦痛に感じたことなどなかったはずなのに、なぜかライティングのスピードは一向に上がりません。
全体、段取りが悪いし、思い切りが悪いし、今一つやる気も出ない。
何か「これだ!」というコツのようなものはないか、と探しているうちに出会ったのがこの本です。
本書は、ビジネス書です。
どちらかと言うと、フリーランスより会社に勤めている人に向けて書かれています。
そして、書きぶりは非常にクールです。
たとえば、
- 「社内用レポート」は3分―老眼上司のための仕事はいらない
- 「議事録」はその場で―補助の補助にすぎない仕事に時間を使うな
- 理不尽な上司は「わかりましたー」「忘れましたー」でスルー
これらは見出しの中の一部ですが、本文はもっと辛辣です。
当然、共感するところもあれば、耳の痛いところもあります。
『日本人は世界的にみても仕事が遅いといわれています。その理由の1つとしてはスイッチが入るのが遅いことがあります。』
これは、まさに今の私です。
では、どうするか。
仕事に対する姿勢や、ToDo管理の方法、仕事環境の整え方などが、独自の観点や経験で綴られています。
「すべての仕事は10分で終わる」というのは、10分で終えられるように自分が抱えている仕事を細分化する、ということです。
「パソコンがあることでかえって仕事が遅くなっていないか?」著者のコトバにギクッとしてしまいました。
本書は会社に勤めている人向け、と冒頭で書きましたが、フリーランスで働く人も、たまには手に取って、前進し続ける企業のスピードを追体験してみてはいかがでしょう。
かなり刺激的です。
【過去記事】