雷恐怖症の不自由な時間
何度見返しても、お天気アプリの雨予報は「しばらく雨は降りません」です。
画面上の稲妻アイコンを何度もタップしましたが、雷雲も見えません。
それなのに部屋から見える空はまさに「一天にわかに掻き曇り…」で、朝の予報を信じて洗濯していたシーツとタオルケットを急いで取り込みます。
庭に出ると、台風襲来を思わせる生暖かい風がびゅうびゅう吹いていました。
私は筋金入りのビビリです。
いつも遠雷が聞こえると直ちに部屋中のコンセントを抜きます。
この日は雷の音が聞こえたわけではありませんでしたが、空が一気に暗くなったのが気味悪く、つい癖で電気を消し回ってしまいました。
家の中は電気を点けなければ字が見えないくらいに暗く、湿度も高い。
パソコンからコンセントを抜いて、エアコンをつけたり消したり我慢比べのようにしながら、読みかけの本を抱えたまましばらく空を見ていました。
写真は南側の窓から撮影した雲です。
真っ黒に見えた空は、あらためて写真で見ると大したことはない、ただの曇り空に見えます。
北側の窓から見えた空は、青かったです。
怪しい雲が現れたのは、夕食の支度にとりかかるまでの貴重な自由時間でした。
大切な時間を無駄にしてしまいました。