新型肺炎に負けないようにココロも鍛える
新型肺炎が深刻な状況ですね。少し前までインフルエンザ予防に気を遣っていた筈なのに、今や「インフルエンザなんて軽い軽い」といった感じです。
私の会社でも、締め切りを抱えている業務が多く、少しピリピリした空気が漂っています。
なにしろ新型肺炎に罹ると隔離されてインフルエンザと比べ物にならないくらい長期間、療養を余儀なくされるらしいのですから。
「本当にマスクがないの」同僚が言いました。近所のドラッグストアでも、ネットでも買えなかったそうです。
仕方なく、コンビニに行くと3枚くらい入ったのが売っていたので、割高だけれど買ったのだということでした。
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先日私は、仕事で、あるクライアントに書類の説明をしました。事業主は日本人ですが、書類作成をなさっているのは在日の中国人です。
初めて、クライアントへの説明をした私は、緊張して説明に不行き届きがありました。
今日、その方が書類を整えて来社なさったのですが、予想通り不備があります。丁寧にお詫びをすると、「大丈夫、大丈夫。今、すぐ社長に連絡します」
電話で事情を説明すると、社長の不機嫌そうな声が漏れてきます。前回、この低い声に気圧されてしまって、言わなければいけないことが言い切れなかった。
それでも彼は、「僕が勘違いしてしまってすまない」と不機嫌な声の主に謝ってくれます。
申し訳なくて頭を下げると「大丈夫、大丈夫。こんな時のために、僕は彼に普段から良くしてあげてるから。準備した書類に他に不備な点があったら、いつでもいくらでも言ってください。社長もいい人。怒ってもすぐ忘れる。大丈夫」
優しくて、おおらかで、本当に良い方です。
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在日の中国人の方を私はもう一人知っています。
彼女は、高校生の頃自分の将来を考えて、日本に留学してきました。無事、日本の大学を卒業した彼女は、そのまま日本で就職します。
日本語もとても流暢です。彼女は今年、ご両親を日本へ呼び寄せる決心をしました。日本へ帰化することを決めたのです。
大変な努力家です。
彼女とは、以前勤めていた会社で知り合いました。パワハラで辛い時期に知り合い、お昼を一緒に取るようになりました。
彼女には、パワハラを受けて辛い、と素直に話せました。「大丈夫。私にはよくわかる。それに私は誰にも話さない。安心して、私に話したらいい」そんな風に言って話をきいてくれました。
「この会社はおかしい。私も辞める。でも今じゃない。ちゃんと次を決めてから」と言っていた彼女は、やっと念願かなってもうすぐ新しい場所へ旅立ちます。
壮行会に呼んでいただけたので、近いうち彼女とまた会うことができます。
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新型肺炎の強力な感染力や深刻な症状などから、感染を警戒するあまり様々なトラブルが起きているようです。
確かに、もし罹患した場合、自分の体調だけでなく、仕事や学業などにも多大な影響が出そうです。
過剰反応にもやむを得ない面はあると思います。
けれど、それでも、あからさまな対応は避けたいですね。自助努力もしたい。
マスクをすれば外出は大丈夫、というのではなく、体調が悪ければ自らの判断で人混みを避ける。
自分の身体にウィルスが入るのを防ぐだけでなく、咳などで他者へ不安や不快感を抱かせないためには、自分が「出かけない」という判断を下したい。
やむを得ず、マスクの準備なく外出しなければならないのなら、ハンカチを持参する。そして、咳が出そうになったら、ハンカチで口元を押さえる。
自己を守ることは、他者への配慮でもあります。罹患を恐れるあまり、他者の動向に気を取られるのではなく、まずは、自分のできることをしたいものです。
不安に負けて、関係のない人を傷つけたりしないように、ココロもしっかり鍛えたい。彼らが辛い思いをしないことを願ってやみません。