横顔
もともと、あまりメイクをする方ではないのですが、それにしても、鏡を見る回数が少ない。
言ってみれば、自分に興味がない・・・ということかもしれません。
最近は、洗顔もおざなりになっていて、一時期は、肌だけは褒めてもらえることもあったのに、それさえなくなってしまいました。
その上、今は「コ・ロ・ナ」です。マスクで顔が隠れている。
しかも、ストックしていたマスクが、ついに底を突きそうで、さすがの私も、呑気に使い捨てができなくなってしまいました。
外出するとき付けるだけなので、最初は2日でしたが、今は3日くらい使えるかな、と自分の使ったマスクを眺めます。
そんな状況なので、マスクがメイクで汚れないように、ファンデーションの代わりに日焼け止め、口紅や色付きのリップクリームも使いません。
極力メイクを抑えているので、鏡に向かって自分の顔をまじまじと見るのは、出勤前の一回きりです。
眉を整えて、まつ毛をビューラーで上げるだけ。
それが、今朝、ふいに横顔を見ようと思ったのです。
正確には、髪型が気になったので、髪型チェックのために、デンタルミラーで自分の右側を見ました。
思わず声が出る。
そこには、会ったことのない中年女がいました。
ああ、文字にするのもおぞましい。
いつから「私」は「彼女」になったのだろう。
自分の横顔に責任が持てなければだめなのです。女として・・・いえ、人として。
赤の他人の顔をした自分の横顔を眺めながら、こんなになるまで、自分自身から興味を持たれなかった・・・忘れ去られていた自分のことを不憫に思いました。
横顔。
私の中の私です。
【過去記事】
i-am-an-easy-going.hatenablog.com