本書は、意図的にどこかにゴール地点を設けているわけではありません。
ただ、ただ、さまざまな文章を事例に、読ませる技術を解説しているのです。
読者獲得に精を出している人にも、いつも書き終えて「スッ」とできない未消化なものが残ってしまう人にも、きっと刺激になるはずです。
少なくとも私は、読んでよかった。
馴染んだ作家があちこちに登場してきて「あなた、私の文章を読み"流し"てたでしょ」と言っているみたい。
つい「ゴメンナサイ」と言いそうになる。
半年近くライティングの仕事をしながら、いまだにちっとも楽にならない。
悩んで悩んで、迷って迷って、何度も推敲を重ねるものだから、時間がかかって仕方がありません。
毎日毎日締め切りとの戦いです。
しかも、そんな苦労の甲斐もなく、できあがった文章はどれもこれも似たような印象が残ってしまう。
いえ、正確には”印象”なんかじゃなくて、実際に似ているのです。
自分の書いたコラムを関連性のないテーマでピックアップしてコピペチェックにかけると、関連がないにもかかわらずそこそこの類似率が出てしまうのですから。
他人の書いた記事を全く参照しないで完全にオリジナルで書いても、キーワードによってはコピペ率が高くなる・・・。
依頼されるテーマはいろいろです。
代わり映えしないのは、ひとえに私の表現のバリエーションが乏しいから。
私の場合は、まあざっとこんなカンジです(-"-)
取り上げられている執筆陣は以下の通りです。
しいたけ(!?って誰?・・・占い師ですって\(◎o◎)/!)、星野源、佐々木俊尚、村田喜代子(先生!大好き\(^o^)/)、森鴎外(王道)、北原白秋、山崎ナオコーラ(好きです(^-^)、村上春樹、かっぴー(漫画家)、林真理子、綿矢りさ(次に読みたい)、三浦しおん、向田邦子(語りつくせません)、井上都(出会ってしまいました)、恩田睦(次に読みます)、橋本治(「自己承認欲求と平等地獄」)、上橋菜穂子(句読点の参考に)、永麻里(永六輔さんのご子女)、開高健、司馬遼太郎、三島由紀夫、谷崎潤一郎(日本人で良かったと思わせる文章)、紫原明子(ブログ)、秋元康、江戸小噺(もちろん人名ではありません!)、高田昭、さくらももこ、こんまり(お片づけ)、齋藤孝、上野千鶴子(大先生!)、塩谷舞(WEBメディア編集長)、有川浩(エッセイ)、藤崎彩織(SEKAI NO OWARI、作曲・ピアノ担当)、武田砂鉄(エッセイ)、山極寿一(京都大学第26代総長)、岸政彦(社会学者)、サラリーマン川柳、瀧本哲史(経営コンサルタント)、俵万智(コトバ選びの達人)、松井玲奈(元アイドル、現女優兼作家)、阿川佐和子、宮藤官九郎(私の中の神!)、よしもとばなな(お父様は吉本隆明・・・ってどうでもいい?読み返したい作品がたくさん)、山田ズーニー(女性。コミュニケーションインストラクター)、岡本かの子(歌人。岡本太郎氏の母)、ナンシー関(コラムニスト)、ビジネス書における表現、又吉直樹(まだ読んでないけど…)
これらバラエティ豊かな文章の書き手の存在を知るだけでも十分に価値があります。
「次に誰の本を読もうかな」と思ってい人にもおススメです!
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