【本の紹介】『13歳からの著作権 』(コツがわかる本!ジュニアシリーズ)
初回投稿日:2023/08/21
ひょんなことから編み物にはまりました。
中学生以来です。
i-am-an-easy-going.hatenablog.com
さすがにはじめは糸の持ち方さえあやふやで、我が家に唯一残っていた編み物本を開いても編み図が読めない。
ネットには、手取り足取りの親切な情報がブログや動画で公開されています。
多くの情報を参考にして、なんとか使える帽子を編み上げることができました。
さあ、ここで質問です。
手編みの作品には著作権はあるでしょうか?
…答えは、微妙
どちらともいえません。
一般に普及している編み方であれば著作権はありませんが、独創的な編み方なら編み図が著作物として認められる可能性があるのです。
では、料理レシピに著作権はあるでしょうか?
…答えはNOです。
料理レシピは"アイデア"で、"表現したもの"とは区別されます。
ただし、できあがった料理を盛り付けた写真は著作物なので、公開された写真を勝手に使うことはできません。
わたしたちの日常には、さまざまな権利があり、悪気はなくても誰かの権利を侵害する恐れがあります。
動画や文章を公開するなら、きちんと把握しておきたい著作権。
分かりやすく解説している本書は、13歳をとうに越えた方にもおすすめです。
本書は「著作権については結構詳しいよ」という方にも、ぜひ手に取っていただきたい。
なぜなら、著作権は時代に合わせて頻繁に改正されているからです。
実はわたしは本書を読むまで、著作権の消滅は著作者の死後50年だと思い込んでいましたが、2018年に改正されて現在は死後70年に延長されています。
まるで生き物のように改正され続けている著作権ですが、決して難しい制度ではないことも、本書を読めば分かります。
他者の権利を侵害しない、自分の権利を侵害されないためにも一度は目を通しておきたい一冊です。