手編みニット帽作品と初心者向け道具のご紹介
初回投稿日:2023/08/27
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自作帽子公開までのあれこれ
今年の梅雨入り少し前、季節は初夏というよりは「すっかり夏」と言えるほど暑い5月下旬、ひょんなことから編み物にはまりました。
i-am-an-easy-going.hatenablog.com
なにしろ中学生以来のことでしたので、編み図が読めないのはもちろん、糸の持ち方から遠く忘却の彼方です。
最初は作り目から四苦八苦しました。
それでも、現在は本当に便利になったものです。
ネットで検索すれば、いくらでも情報がでてくる。
どれを参考にしようか迷うほど多くのブログや動画が投稿されているのです。
覚えきれないほどたくさんのブログや動画を参考にさせていただいて、やっと編み始めることができました。
編み始めと基本の編み方さえ思い出せば、もう手が止まりません。
あっという間に4つの帽子を編み上げました。
悩んだのが、公開に際しての著作権についてです。
いくつかの動画のコメント欄には、投稿者に「ブログに上げて良いか」と尋ねたり、「(投稿者から掲載)許可を得ています」という文言が散見されます。
焦りました。
参考にさせていただいたのがどの情報だったか、作成時から数か月が経過して、もはや思い出せる状況ではありません。
私が参考にしたのは糸の持ち方や編み目の引き抜き方などです。
デザインは図書館で編み物の本を借りまくり、我が家にあった唯一の本とともに参考にしながら、被ってはほどき…を繰り返して創り上げていった超初心者の単純な構図・デザイン。
著作権について調べてみると、どうやら参考にさせていただいたサイトにご迷惑はかけないですみそうです。
i-am-an-easy-going.hatenablog.com
個人の記念・記録に投稿するのには問題なさそうなので、ちょこっと記事にしてみました。
下手の横好きが作ったニット帽です。
母が着なくなったカーディガンをほどいて編みました。
今回は、すべてかぎ針で編んでいます。
1.初めてのニット帽(折り返しあり)
この帽子は畝(うね)編みという手法を使っています。
基本は細編みですが、目を拾うとき手前の目を残すことで編みあがりが棒針のゴム編みのように見えるのが特徴です。
作り方は簡単で、長方形に真っ直ぐ編むだけです。
- 横(短辺)は被ったときの頭頂部から額までの高さ、縦(長辺)は頭囲
- 縦を頭に巻いてちょうど良い長さになったら、短辺を縫い合わせて筒状にする
- てっぺんは、なみ縫いにして糸を絞る
縫い合わせるときは、中表にして中心側の目を拾いながらかがるのがコツです。
縫いわせたり絞ったりするときの糸は、編み糸を使うと途中で切れる心配がなく、しっかりとした仕上がりになります。
2.大きめのベレー帽
すべて細編みで編んでいます。
きれいに円形を作るためには、増し目の仕方がポイントになります。
円の編み方は、多くのブログや動画、編み物本を参考に練習を繰り返しました。
大きめですっぽりと頭を覆ってくれるタイプのベレー帽が好きなので、何度も何度も頭に乗せながら円の大きさを決めました。
円が編めたら増減なしで暫く編んで高さを出します。
その後、頭の大きさに合わせて減らし目をしながら高さ(深さ)の調整をしていきます。
額にかかる部分は、細編みと鎖編みを繰り返して、簡単な模様編みを3段編みました。
【額部分の模様編み】
- 1段目 細編み1つしたら鎖編みをして1目とばす
- 2段目 細編みの部分を鎖1目でとばして、鎖編みのところに細編みを編む
- 3段目 2段目と同じ
大きさは好みに合わせて調整します。
足(円から増減なしと減らし目の組み合わせ)の部分は、被りながら編んでいきます。
斜めに被ったり、真っ直ぐ目深に被ったり、ふうわり乗せるだけにしたり、いろいろアレンジするなら高さがしっかりあるタイプがおすすめです。
3.バケットハット(バケツ型帽子)
頭頂部は少し増し目をしながら細編みで円形に編んでいます。
平面ではないので、ベレー帽よりは増し目の数は少なめです。
てっぺんから頭部1/2くらいまで増し目と増減なしを繰り返して、頭の形に添うように編みました。
残り1/2は中長編をクロスさせて簡単な模様編みに見えるようにしています。
つばの部分は、細編みにもどしました。
最初から増し目をしています。
最後の段は引き抜き編みで整えています。
帽子好きの母にプレゼントすると「色が少し派手じゃないかしら」と言いながらも嬉しそうでした。
4.折り返しのないニット帽
残り糸で最後に編んだのが小さなニット帽です。
最初に編んだ帽子の折り返し部分を除いた大きさです。
長編みの円形で編みました。
増減はバケットハットとほぼ同じにし、増し目部分で長編みの表引上げ編みにしています。
出来上がりが線が入ったように見えるのが特徴です。
真っ直ぐに被りたかったので、額に当たる部分は細編みに切り替えました。
細編み部分はベレー帽と同様、一目飛ばしにして、編み目がきつくなり過ぎないようにしています。
コンパクトながらも、しっかりと頭が覆われてとても暖かいです。
おすすめの道具と参考図書
1.クロバーかぎ針
多くのニッターさんが推薦している編み針です。
持ち手がついているタイプは長時間編んでも疲れづらいと、とくに評判です。
編み物は、思った以上に手首が疲れます。
上達したら私もぜひ新調したいです。
小学生のころから使っている私のかぎ針は唯1本、3号と5号の両かぎ針です。
編んでいるうち針先が逆になっていたりすることもありますが、1本で2本分の役割を果たすコスパの良い編み針です。
2.編み物マーカー(段数マーカー)
こんな便利なものがあるとは知りませんでした。
段数マーカーは、文字どおり編み物の段数の目印に使うものです。
増し目や減らし目のある作品を編むときには欠かせません。
今回、円形をきれいに編むことができたのは、この段数マーカーのおかげと言っても過言ではないでしょう。
大量に入っているのに手頃な価格で手に入るので、おすすめです!
3.おすすめ編み物本
これは名作です。
我が家に唯一残っていた編み物本。
子どものころ憧れたニットがたくさん掲載されています。
今でも十分着られそうです。
今回、何度も何度もページを繰りました。
本書は1977年に刊行されたもので、現在では中古でも大変な高額になっています。
新刊本は手ごろな価格でたくさん販売されています。
気に入ったデザインが掲載されている本は、手元に置いておくのがおすすめです。
デザインは意外に古くなりません。
1977年のデザインでも現在でも十分通用するものですし、お気に入りの一冊が手元にあるといつでも何度でも確認できるので便利です。
終わりに
手作りの衣類・小物は、オウンサイズにできるのが何よりの魅力です。
恥ずかしいのですが、私は頭が大きくて市販のレディースサイズの帽子は少しきつい。
メンズサイズがちょうど良いのです。
自分で作れば、すっきり自分サイズの帽子が手に入ります。
帽子完成をきっかけに、春秋に着られるセーターも編みました。
体形が変わってしまっても、しっくりと体に合ったものが手に入るのは想像以上にうれしいものです。
今回はすべてかぎ針で編みましたが、棒針も復活させていきたいです。
編み方の説明も、編み図などでしっかり解説できるようになり…たいなあ…🤔