【朝ドラ】今朝の『おしん』があまりに衝撃だったので
初回投稿日:2019-09-30 更新日:2022-03-15
もくじ
朝からブログを書いてみました
おしんをリアルタイムで見たことがなかったので、田中裕子さんが「おしん」だったことさえ知りませんでした。
今朝の話は、いつにも増して衝撃的でした。仕事が休みなので、熱いうちに書いてみようと思います。
これまでのおしん
息子一人を連れて佐賀から逃げ出したおしんは、一旦は東京へ出るものの、結局、母のいる山形へ身を寄せることになります。
そこで、子供の頃の奉公先「加賀屋」の大奥様の危篤を知ります。大奥様は、おしんの基盤となる帳簿のつけ方や茶道・華道のたしなみをしっかりと教え込んだ人です。
知らせを受けて、すぐに駆け付け、そのまま大奥様を看取ります。そのまま初七日まで過ごすうち、跡取りとなった孫娘「おかよ」に、これまでのいきさつを全て話すことに。
今朝のおしん
おしんの窮状を知ったおかよは、このまま加賀屋の近くで商売をしないかと持ち掛けます。荒れたまま使っていない店舗を改装し、お膳立てを整えて。
おしんにとっては、夢のような話。再びこの地で生きていくことを決心し、漁港近い地の利を活かして、船乗り相手に食事を提供することを思いつきます。
更に前の話については、別記事に書いています。 ↓
i-am-an-easy-going.hatenablog.com
おしんの強さ
おしんの強さは、その決断力にあります。一旦、商売を始めると決心したら、おかよの勧めも断り、山形の実家へは戻りません。
初七日が過ぎても、そのまま加賀屋に残り、新しい生活を始めてしまうのです。
山形の実家には、貧乏のどん底で貧乏がゆえに長男一家との関係が軋んだ状態の中、生活する母がいます。
母は常におしんの味方で、出戻った娘をなんとか守ろうとして、今まで以上に長男一家との間に軋轢を生んでしまいます。
そんな母親のことを思いながらも、字の読めない母親*1に手紙一通を送ったまま、故郷へは帰らず、新生活を始めることを決心するおしん。
独立心とは
おしんが加賀屋に奉公にでるのは、わずか8歳のときです。その前に一度、7歳のときに「口減らし」のため子守に出ています。
親元でぬくぬくと育つ経験のないおしんには、幼いころから独立心が養われていたのでしょう。人に頼らず、自分で決める。
自分の決断の中にのみ、自己の尊厳が守られる。
自己の尊厳にあっては、親も「他者」。勿論、自分の幸せのために、母親を切り捨てるのではありません。
母親は、自分が生まれ、貧しくとも「母として」「妻として」「嫁として」生きてきた場所を決して離れようとはしません。
そんな母の生き方を尊重し、受け入れ、自分自身も自己の尊厳を保って生きるためには、いつか、どこかで決別できなければならない。
その強さがおしんにはあります。
今の私の現状は、決断と決別のできない甘さのせいだとわかっているので、ため息が出てしまいます。
「おしん」はDVDでまとめて見ることもできます。
*1:近所に手紙を代読してくれる人はいます。