【本の紹介】『「書く仕事」のはじめ方・稼ぎ方・続け方』 by 藤木俊明
初回投稿日:2023/08/18/215514
気がつけば半年はおろか、早、一年の四分の三、ブログを放置してしまいました。
本書を手に取ったのは、タイトル『「書く仕事」のはじめ方・稼ぎ方・続け方』の”続け方”の文字にチクリと胸が痛んだからです。
本書では”書く仕事”として「ブロガー」もしっかり紹介されています。
仕事とは続けること。
現在、私の状況は決して楽ではありません。
母の病状は二転三転します。しばらくは調子が良かったものの、この暑さの中、外出がままならないため、足腰はみるみる衰えて、春先まで一人で歩けていたのに今では支えていてもおぼつかない。
先月は、免疫力が低下しているせいか、外出していないにも関わらず、風邪で寝込んでしまいました。
ご近所付合いも難しい。
お隣の山田さんは、ご主人が90歳を超え、奥様が85歳の老々介護状態です。母と私の生活が気になり、鼻につくらしく、ゴミを庭に投げ入れてきたり、ポストに濡れて皺くちゃになった古い新聞をねじ込んだり、回した回覧板の我が家の印鑑の上にご自分の印鑑を押して返してきたり…書いていればキリがないほど、日々仕掛けて来られます。
高齢でいらっしゃるし、下手に話をしても余計ややこしくなる気がしてぐっと我慢で半年以上が経ちました。
身内も厄介です。
昨年、初めて母が入院しましたが、そのころ妹の夫がリストラ候補に挙がってしまい、家庭のごたごたを我が家に持ってくるようになりました。
母は、何度か悪夢にうなされて、不眠症に悩んだくらいです。
エコキュートが壊れて、水回りのリフォームもしました。
その間もブログを書こうと言う気持ちはあったので、写真だけは撮りためたのですが、言い訳が先行して、結果、8か月も放置することになったのです。
もちろん、本書は続けることの難しさや大切さだけを書いているわけではありません。
しかもブログは、厳密に言えば、仕事と言うより趣味の範疇と言えます。
本書では、とてもやさしい口調(文調・文体)で、「書く」ことを「仕事」にすることについて書かれています。
ウェブライターの登場で、ライターが記者・ジャーナリストやエッセイスト・コラムニストと言った専門職以外に副業として気軽に始められる職業となった今だからこそ、一度は読んでおきたい。
趣味で始めた「書く」という行為を、いかにして「仕事」にしていくのか。
価格相場や交渉について、書く仕事の向き不向きなど、文章を公開している方やこれから公開してみようと考えている方に興味のあるところが分かりやすく書かれています。
何より、本書を読んだ後、こうして半年以上放置していたブログを三日坊主の私が再開したのです。
『「書く仕事」のはじめ方・稼ぎ方・続け方』「書く仕事」に興味のある方に、ぜひおすすめしたい一冊です。