初回投稿日:2020/05/13 最終更新日:2023/09/16
※本投稿は、2020年に公開したものを加筆修正したものです。
『ハケンの品格』は、当時、篠原涼子さんが大人気で楽しみに見ていました。
放送は2007(平成19)年の作品です。
私は、2005年に放送された『anego(アネゴ)』にはまり、そこから彼女のファンになりました。
『ハケンの品格』は2020年に第2シリーズが放送されることになり、2005年版が第1シリーズとして再放送されています。
期待に胸弾ませて第1話を観ましたが、思ったほど面白くなく、台詞が響いてきません。
主人公の大前春子の「お時給」というセリフが何とも空々しい。
平成と令和ではこうも価値観が変わってしまったのかと思いました。
ちょうどコロナ禍で外出自粛など行動規制が厳しくなっていた時期です。
とやかく言っても見続けていたわけですが、印象に残っているのが「企画コンペに恋は厳禁!」という回でした。
※ハケンの品格 - Wikipedia によると放送回は第7回になるそうです。
社員以外の企画が通ることは稀。
もし通ったら、企画者の名前は知らぬ間に社員の名前に書き換えられている、という内容。
まさに、そのまんまの実体験がありました。
今思い返しても苦しくなります。
その回だったか、前の回だったか分かりませんが、「なぜ残業しない?」と問われたときに主人公の大前 春子は力強く言い放ちます。
「残業は、無能な社員が残業代を稼ぐためにするものだ」と。
全ての人がそうだとは言いませんが、私の周りにはそんな人がたくさんいました。
ああ、そうだ、この「共感」が当時、夢中になった理由のひとつでした。
『ハケンの品格』はガス抜きの場だったのです。
そして、まだまだ私は彼女の台詞に共感している。
これからは、正規・非正規にかかわらず、同じ業務をする場合の賃金格差がなくなると言われています。
『ハケンの品格』が完全に時代遅れのドラマになったとき、次に出てくるのはどんなドラマだろうと思います。
実際の職場は、単純に「正規VS非正規」ということはありませんが、今なお『ハケンの品格』には共感するところがあります。
職種や業種にもよりますが、新型コロナを契機として、リモートワークはますます浸透してくるでしょう。
新しい働き方によって成果主義が成熟すれば『ハケンの品格』がようやく昔のドラマになるのかもしれません。
それまで、もう暫くは大前春子の台詞が響きそうです。
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