トースター
今朝の気分は、ポップアップ式トースターで焼いたトーストだったので、オーブントースターではなく、ちゃんと機能するかどうか怪しいポップアップ式の方でパンを焼き(トーストし)ました。
今年、色々なものが故障しているのですが、ポップアップ式のトースターもそうです。
どんな風かというと、あるときは半面しか焼き色が付かなかったのに、あるときは2分でセットして3分経っても一向に焼きあがらず、焦げ臭い臭いに力業でポップアップレバーをあげると半分黒焦げ状態になっている、といった感じです。
今朝何気なく「もうあなたともお別れよねぇ」と言いながらトースターのポップアップレバーを下げました。
実家へ帰ると決めてから、母から毎日のように「いつ帰る?」と連絡があります。もう変更はききません。・・・荷物は最小限にしたい。
引っ越し費用を捻出するのは、現状ではかなり難しそうだからです。
そんな状況なので、つい、朝から独り言を言ってしまったのですが、なんと、聞こえていたかのように美しくトーストしてくれたのです。
こんがりきつね色で香ばしい匂いを漂わせているトーストを前にすると、「ん?まだ使えるかしら」と思ってしまいます。
家電には感情がある。
誰かが言っていました。いつ聞いたのかも思い出せませんが、忘れられないフレーズです。
「ああ、こんなに上等にトーストしてくれると未練が出てくるじゃあありませんか。」断捨離候補のトースターについ語りかけてしまいました。
炊飯器
トースターで思い出しましたが、つい先日にも同じようなことがありました。
12年美味しいご飯を食べさせてくれている炊飯器が、何とやらかしてくれたのです。
いつもはお米は、洗った後、お水を入れて30分くらい冷蔵庫で寝かせます。水分をたっぷり含んだお米を炊飯器の「早炊き」モードで炊き上げる。
それが、その日は段取りが悪くて、お米を洗ってすぐに炊くことにしました。それでもせっかく炊くのだからと「通常」モードにして炊飯器のスイッチを入れました。
ほどなくして、耳慣れない「ぐつぐつ」といった音がします。気にはなりましたが、中蓋の具合かな、くらいに思ってそのままにしていました。
いつもは気にならない蒸気の音や中蓋なのか「カチカチ」という小さな音は、そのあともずっと続いていました。
そして、やっと炊き上がって、蓋を開けてみると、いつもより柔らかそうなご飯が…。
私は、どちらかというと固めの炊き上がりが好きなので、いつも心持ち少なめのお水で炊きます。その日も、いつも通りの水加減にしたはずなのに。
ふと、炊飯器の下を見ると、重湯のようなものがこぼれています。
「えっ!?まさか、あなたもなの?」つい、一人、小さく叫んでしまいます。その日、ブログに「ついに炊飯器壊れる」のタイトルで記事を書きかけたくらい、ショックを受けました。
けれど、炊き上がったご飯は食べられます。記事を公開するのを止め、もう暫く様子を見ることに。
残ったご飯はいつも通り冷凍にしたのですが、温めなおすと何ら問題はありません。
次の週、再び「早炊き」モードで炊飯に挑戦しました。
普通に炊けます。さすがに「通常」モードは怖くて使っていませんが、それから約1か月、今まで通りにご飯が炊けているので、いつもの儀式(ご飯を炊いたあと、炊飯器にお礼を言いながら全体を丁寧に拭くのが習慣です)を続けています。
家電の気持ち
家電に気持ちがあるかどうかは分かりません。けれど、今私の部屋にある家電は、どれも10年以上使っています。
たとえばドライヤー一つとってもそうです。
一度は温風の出方が怪しくなったことがあり、火花が出る前に新しいのに替えようと、色々とネットや雑誌で高スペックドライヤーを探した時期がありました。
使っているのはamadana(アマダナ)のドライヤーで、専用の革のホルダーも併せて買って、当初からとても気に入って使っている製品です。
処分するのに忍びなく、つい「もう少しだけ、頑張ってくれないかなぁ。あなたのことが好きなのよ」と話しかけました。
それから2年以上経ちますが、全く問題なく使えています。
おかしなことを言うなあと呆れられそうですが、一人暮らしにとっての家電は、道具と言うより同居人なのかもしれません。
あと暫く、私の同居人たちには元気でいてもらえるよう、祈りながら過ごします。
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