迷子の日記。行ったり来たり。

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リフォームの「先回り」は難しい——トイレリフォームで少しだけ後悔していること

もう 3〜4 年前になると思いますが、母のたっての希望でお風呂とトイレをリフォームしました。


お風呂は給湯器の交換時期でもあり、昔ながらのタイル張りの浴室が冬場はひどく寒く、高齢の母の体力を思えばリフォームは必然だと感じました。しかも天井が高すぎて、カビ取りもままなりません。TOTO のサザナでユニットバスにしてからは、真冬は暖房、真夏は冷房に助けられています。


トイレについては、すでに TOTO の暖かい便座にしていたので、これといって不自由はありませんでした。一人暮らしの母の掃除は行き届いているとは言えませんでしたが、同居するようになって私が掃除をし始めてからは、ずいぶんきれいになったと自負していました。
それでも母は「手洗い用の蛇口が気になるから」と、リフォームの営業の方が来られたときに勝手に交換をお願いしてしまったのです。
汚れの原因は今ごろになって分かってきましたが、高齢ゆえの無意識な習慣もあり、掃除する側にとってはなかなか苦労するポイントでした。
いずれにせよ、営業の方がトイレを見ておっしゃった「あれ? きれいですよ。これ変えるんですか?」という言葉は、はっきりと覚えています。
モデルもまだ比較的新しく、現在も同等機能のものが普通に売られているので、当然、営業の方は最新機能を勧めてこられました。


一番の売りは、自動開閉の蓋です。


私はすぐにお断りしました。
理由は単純です。美容室でもデパートでも、駅の地下街でもカフェでも、トイレの自動開閉蓋の故障の多いこと。何度「蓋故障中」の張り紙を見たことでしょう。


新しい便利な機能ほどすぐ壊れる。


私はそう思い込んでいたのです。

「コロナ禍以降、非接触の自動開閉蓋は人気なんですけどねえ」と随分勧められましたが、理由を伝えてお断りしました。代わりに、それまでより手洗い鉢の広いタイプのタンク式トイレを選んで交換したのです。*1


現在の私は、この判断を少しだけ後悔しています。


レビー小体型認知症を患う母は、日によって波があるものの、非常によく眠ります。尋常ではない睡魔に襲われ、外に出ることも運動することもままなりません。以前は廊下を歩いたり、手すりにつかまって踵の上げ下げなど軽い運動をしたりしてくれていましたが、今はそれも嫌がって、ひたすら眠っています。


それでも、起き上がるときに介助をすれば、何とか自力でトイレには行けるので、一日でも長くこの状態を保持したいと思っているところです。


最近は起き上がるときにひっくり返ることも増えてきたので、背中を支えて立ち上がるまで見守りますが、日に日に時間がかかるようになってきました。そこである日、トイレの蓋を開けておき、すぐに腰掛けられるようにしてみました。
導線がスムーズになったからか、それがとても楽に感じたらしく、最近では自力で起き上がれたときでも「ねえ、トイレの蓋を開けておいてよ」と私を呼ぶようになってしまったのです。


これが地味に面倒くさい。

何しろ、一度、寝室から私を呼ぶと、トイレに行く、出てきたらリビングで水分補給をして、またトイレに行く。大抵はそのあと布団に入りますが、ひどい時はまたリビングでお水を飲んで、トイレに行く……と、3回くらい繰り返すのです。

これを朝起きてから、夜寝るまで、何度も何度も繰り返します。

不思議になって「お母さん、今、トイレから出てきたのに、また行くの?」と尋ねると「あら、そうだったかしら」と言ったり、「だって、また行きたいのよ」と言ったり。

とにかく尋常ではない回数のトイレです。

排便のときはもっと酷い。


「ああ、あのとき自動開閉の蓋にしておけば……」と、トイレのたびに考えている今日この頃。

もし今、トイレのリフォームを考えている方がいらしたら、ぜひお伝えしたい。 「蓋の自動開閉機能」、けっこうおすすめです。

*1:自動洗浄は標準装備のようでした。